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お寿司やバーだけじゃないぞ! IT健保の中国料理「桜華樓」ですっぽんを食べてきた!

ITやWEB界隈には二種類の人間しか存在しない。それは、IT健保を活用しているか、活用していないかだ。 IT健保というとすなわち「関東ITソフトウェア健康保険組合」。福利厚生が充実していると評判でありレジャー施設や宿泊施設のほか、スポーツジムの提携やレストランなどを利用できる。

 

特にお寿司やバーは人気がある。本来なら高くつくところを被保険者はリーズナブルなお値段で楽しむことができる。この辺りはレポート記事があがっているのでチェックしてみもよいだろう。(関連リンク)

  

利用できる、というのはつまりは利用したい人は利用することが可能ということで、利用しないままにしておくのも自由である。それでもしかしITやWEB界隈には二種類の人間しか存在しない。それは、IT健保を活用しているか、活用していないかだ。

 

すっぽんを食べに行く

先述のようにお寿司屋やバーは特に人気があるけれども、IT健保の福利はそれだけにとどまらない。 中国料理「桜華樓」では本格的な中華をリーズナブルなお値段でいただけるという。(関連リンク)

 

調べてみるとすっぽん料理コースというものがある。

君はすっぽんを食べたことがあるだろうか。おれはないのである。つまりはすっぽんを食べたことがある人に比べてすっぽんを食べたことがないのである。 つまりは経験値としてすっぽんを食べたことがある人に比べて人としてのレベルがひとつ下ということことである。何事も経験である。 ということですっぽんを食べよう、そう思ったのである。

 

友人と待ち合わせる。今回のメンバーは被保険者が二人、カタギが二人の計4人だ。

 

なじみの無い人であればお寿司やバーがある溜池山王の健保会館と思うかもしれないので注意していただきたい。おれも実際、前日までは溜池山王だと思っていたけれども大久保である。 ここで健康診断を受ける被保険者であれば、健康診断を受けた後にお昼ごはんを食べるルートがあるけれども、今日は夜であり、あらかじめ予約している。

 

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桜華樓は大久保の健保ビル内、地下1階にある。階段を降りていくとガラス外壁がガラスになっていて中の様子が伺える。 スーツのおじさま達が食しており高級中華的な雰囲気が漂う。

 

場末でweb制作をしている下々のおれ、高級店とは縁遠くちょっと場所まちがえちゃったかなと思い始めるけれどもやはりすっぽんを食べてみたい。壁に沿い奥の入り口に入る。ここで被保険者は保健証を取り出しこまごまと記入する必要がある。何事もエビデンスは必要である。ただ、「ホットペッパーの割引お願いします!」と携帯の画面を出すようなカッコ悪さは若干伴うので、もし君が男性なら彼女は連れて行かないほうがよいかもしれない。 愛を育んで家族になった後で堂々と保険証を提示し記入しよう。

 

さて、中華料理というと王将やバーミヤン代々木八幡駅の前にある天下第一にしか行ったことがない君には想像もつかないだろうが、桜華樓はちゃんとした中華料理屋である。すなわち円卓で中央がターンテーブルのようにぐるぐるまわる。うれしがってぐるぐるまわさないよう注意いただきたい。 席に着席するとメニューが書かれた紙が備えられていた。

 

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前菜盛り合わせ

すっぽんの時雨煮込み

旬魚のお刺身

中華風サラダ

すっぽん唐揚げと海老のトースト揚げ

海鮮二種のセイロ蒸し

すっぽん鍋

点心二種盛り合わせ

すっぽん雑炊

デザート

 

このメニューにも非常に配慮が表れている。たとえば君がwindowsならctrl+f、macならcommand+fで「すっぽん」を検索してみるといい。 偶数行に「すっぽん」が並んでいるのが一目瞭然だろう。これはすなわち何かというと連続してすっぽんにあたらないよう、つまりは「すっぽんもうええわ!」とならないような配慮である。

 

かつて京都の奥のほう、日本海側まで家族でカニづくしを食べにいった。最初から最後までカニが続き家族揃って「カニもうええわ」となったのは記憶に久しい。人は短時間に詰め込むと飽きが来る。そしてその飽きは密度が濃いほで嫌悪に変わるのである。このカニづくしの終盤に差し掛かる頃、世界で初めてカニを食べたやつを憎むぐらいにはカニを食べただろう。

 

横道にそれたがすっぽんである。このメニューはすっぽん→ワンクッション→すっぽん、といったような配慮がなされておりさすがにちゃんとした中華である。人数が揃いビールを飲んだところで配膳が開始される。

 

すっぽん地獄、あるいは天国 

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前菜盛り合わせ

 

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すっぽんの時雨煮込み

 

すっぽんを食べたことが無い君が見ると「なんだこのグロテスクなものは」と思うかもしれない。しかしこれがすっぽんなのである。

 

ビールを飲んだところで中華料理屋に行くとやはり飲みたくなるのは紹興酒である。桜華樓も例外ではなく、ドリンクメニューに紹興酒が数種類揃えられている。その中でも特におすすめしていたものをいただいた。

f:id:Eizo0000:20160313154218j:plain瓶にしっかりと闘莉王と刻まれていた。10年もののこの紹興酒は超攻撃的ディフェンスのような味がした。

f:id:Eizo0000:20160313154449j:plain旬魚のお刺身 中華風サラダ

ちなみにおれは生魚が食べられないのでこれは無理だった。コース料理であるため、他のものに変えられるか確認してもらったところ、「アレルギーを伴うものではないので変更は不可」とのことだった。ということはアレルギー性を持つものであれば変更の余地があるため、一度聞いてみるとよいだろう。

 

f:id:Eizo0000:20160313154723j:plainすっぽん唐揚げと海老のトースト揚げ

お刺身もそうだが、前菜盛り合わせ以外は給仕さんがそれぞれのお皿にとりわけ提供してくれる。すっぽんの唐揚げは、すっぽんを唐揚げにしたような味がした。

 

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海鮮二種のセイロ蒸し

先の写真が取り分けられる前、後の写真が取り分けられた後である。配膳されたものをパシャパシャとiPhoneで撮っていたのだが、この辺りから給仕さんがノリノリになってきており、配膳前のものをおれの前に置き、「はい、今撮ってください」的なパフォーマンスをしてくれた。

 

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すっぽん鍋

これもまずおれの前に置いてくれたのであり、ここからスープと具材をそれぞれ取り分けてくれた。

 

f:id:Eizo0000:20160313155119j:plainすっぽん鍋のスープ

 

f:id:Eizo0000:20160313155058j:plainすっぽん鍋

すっぽんの肉でいうとこれがラストであり、メインである。なんか食べたことがない種類の黄色があったがおいしかった。友人はここでもう無理と言っていた。

 

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点心二種盛り合わせ

点心もそれぞれ美味である。すっぽんもうええわとなったところにこれはありがたい。そして最後は先ほどのすっぽん鍋のダシを利用したすっぽん雑炊で〆られる。

 

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すっぽん雑炊

すっぽん雑炊はすっぽん鍋を雑炊にしたような味がしておいしかった。

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デザート

最後はデザートである。いちごと何かとさくらんぼのムースである。

 

以上、すっぽん鍋コースである。被保険者二人とカタギ二人、それぞれお酒も飲み一人7000円ぐらいだ。他の中華屋さんで食べれば軽く1万円は越えるだろう。

 

この世界には二種類の人間しか存在しない。それはすっぽんを食べたことがあるか、ないかの二種類だ。

 

君もこの機会に、こっちの世界に来てみてはどうだろうか。

 

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