9回裏最後のバッターの最後の一球を、客席に向かって投げてそのままマウンドからピッチャーが消えてくようなブログ

平日は1000〜2000文字ぐらい、土日は4000文字ぐらい書きますがどちらも端的に言うと20文字くらいに収まるブログです。

Youtubeでカラオケを聴こう

昨日はヒトカラ行ってきた的なブログを書いた。その際に楽曲のオフィシャル動画があれば埋め込もうと思ってyoutubeで曲名を検索すると、オフィシャル動画があったり、非合法にアップロードされた楽曲があったりする中で目を見張ったのがカラオケ動画。ニコ動で言うところの「歌ってみた」カテゴリの動画だ。

 

例でいうと「カラオケ 歌ってみた」で検索すると先頭に出てきたのがこれだ。

おそらくスマホを利用してカラオケを歌っているところを動画に収めアップロードしているのだろう。

このパターンで言うとカラオケ、つまりは箱で撮影している。その音響はカラオケ音響だ。マイクを通した歌声はスピーカーを通り、ノイズを混じえてスマホのマイクに届いて録音される。その雑音も含めてカラオケのリアル感があり非常に味わいぶかい。

 

これがなかなかにおもしろい。

というのは、楽曲というのは知らない歌を初めてカラオケなんかで聴く場合以外は、もちろん歌手の歌声で聴くのが最初だろう。つまりははじめから完成形、正解の状態で聴く。カラオケなんかで誰かが知っている曲を歌うとその差異、ギャップとして現れる。

それはもちろん声であったり音程であったり息がどこまで続いているかだろう。まぁ一緒にカラオケに行くような普段から知ってる人が歌う分には、歌手との声の差はあるとはいえ、普段から聞いている声なのでそのギャップを気にせずに済むことになる。

 

つまりyoutubeで知らない人が歌っている曲を聴くと、知っているその曲とのギャップが大きく感じられる。それはあるいはネガティブに受け取られる。たとえばその歌手のファンである場合にはその完成形を聴きこんだうえで、崇拝したうえで、知らない人が歌っているギャップにぶち当たるためその反動は大きい。たいていのカラオケ動画はよほどうまくない限りマイナス評価が目立つ。

 

そんなことにいちいちぷりぷりしてマイナス評価をつけても仕方ない。我々は直面した課題をまっすぐ受け止め冷静に分析することでそのギャップを楽しむことができるのではなかろうか。その中で特に最高なyoutubeカラオケを紹介したい。

 

この動画を聴いて欲しい。

 

 

どうだろうか。

 

TOKIOの名曲 LOVE YOU ONLYである。

この歌はサビからはじまることを君は知っている。「きーみがー(きみがー)」である。

バンドセットのイントロが始まり気分が高揚する。ドラムとベースとギターとキーボードが奏でる音楽が響き渡る。イントロはやや長く10秒以上だ。その間気分は高揚し続ける。そしてサビスタートである。つまりは曲の歌い出しが最高潮だ。長めのイントロで焦らされるけれどもビートが気分を高めて高めて高めて高めて高めて「でーんでーんでーん♪」となり「来るぞ…!!!」となったところでサビが始まるのである。

 

そこで君は驚くのである。面食らうのである。すなわちギャップが正面から押し寄せるのである。

鼻声である。鼻声で「きーみがー」である。

エコーである。強めのエコーである。強めのエコーで鼻声で「きーみがー」である。

おまえが誰だよ、となるのである。

それは普段聞いたことが無い声なのである。普段知ってる人とカラオケに行って聴くようなものとは一線を画しているのである。

これはうまい下手とかではないのである。それでいうとこの歌い手はどちらかというと下手くそではない部類に入ると思われる。

上手い下手ではないのである。つまりはギャップなのである。そしてこのギャップこそがyoutubeカラオケの至高なのである。

この場合はサビスタートということで曲もうまくハマっており絶妙なのだ。こういう出会いがあるのがyoutubeカラオケなのである。

 

もしも君がyoutubeで楽曲を検索する際にはその検索結果にあるかもしれない誰かの歌声を聴いてみるのもよいだろう。