9回裏最後のバッターの最後の一球を、客席に向かって投げてそのままマウンドからピッチャーが消えてくようなブログ

平日は1000〜2000文字ぐらい、土日は4000文字ぐらい書きますがどちらも端的に言うと20文字くらいに収まるブログです。

キャンプに連れていってもらった話

享楽がそこいらに溢れており人の喧騒、テクノロジー、人の生活はより便利になり相席居酒屋。女性は食べ放題飲み放題が無料で提供され、男性がその費用をまかなうビジネスモデル。ただ飲み食いしたい女性、出会いたい女性、出会いたい男性といった属性に分けられ出会いたい男性は出会いたい女性を見定めアプローチをかけるのだろう。行ったことないから知らんけど。

 

自然と触れ合う。

 

本来完全なるインドア、休日には家にいるのはイヤだけれども日焼けもしたくなく、どこか出かけてそれはたとえばコーヒーを飲みながら本を読んだり映画を見たりまんが喫茶に行ったりスロットに行ったりするインドアバットアウトオブハウスで過ごすおれ、夏場に海に行くようなことも10年以上していない。環境問題が叫ばれ続ける近代、開拓される自然環境と維持される自然環境、33歳になって今、普段しないこともしてみないといけないという欲求は日に日に増大する。この世の全てを熟知したオールマイティになりたい。

 

知るというのは体験である。キャンプ未経験のおれ、キャンプを体験しないといけない。ラッキーなことにキャンプにはまっている友人がいる。連れて行ってもらおう。体験というのは連鎖だ。誰かが体験したものをイントロデュースだ。イントロデュースにより体験が広がり連鎖を引き起こす。キャンプに行ったことがないのであれば、行ったことある友人に相談すればよいのである。ということで、友人と約束をとりつける。奥多摩に行ったわけである。

 

奥多摩

ありがたいことにゲスト用のテントや寝袋も持っているとのことで持参したのはお箸とコップ程度だ。電車で2時間ほどかかるとのことで時間つぶしに本でも読むと良いだろうということでかばんの中に1000ページ近くあるコトラーマーケティング・マネジメントを入れていたけれどもそれが一番の荷物だった。友人は70リットル入るリュックサックを背負い、おれは肩掛けのかばんひとつで集合。中央線をひたすら西に進む。国分寺やら青梅で乗り換えをし、青梅線の最果て、奥多摩駅。道中、車窓から見える風景は徐々に田舎のそれに変わっていく。 実家も大阪でありそこまで田舎ではない。実家から山の上にあるおじいちゃんのお墓に向かう道中のような景色だった。

 

駅チカのキャンプ場

元始、女性は太陽であつた。天気に恵まれた奥多摩駅に降りる。駅前にコンビニなんかは無いけれども、お肉屋さんやスーパーなどはあり、そこで食材を購入。キャンプ場までも駅から徒歩10分程度の氷川キャンプ場へ。ロッジやシャワーも兼ね備えられており、大学生達が1泊2日のキャンプなんぞでキャッキャキャッキャしていた。川沿いの岩場にテントを張ったり火をおこすこともゆるされている。また便利なもので、売店で薪や着火剤のほか、各種器具のレンタルも行われており気軽に訪れることができる。

 

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木々が生い茂る緑、ちゅらちゅらと川が流れる。ネイチャーである。

 

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クセが強いキャンプメシ

ということでキャンプ場に着くと友人はテントを貼る。おれはそれを見ている。特にすることは無いのでタバコを吸ったりtwitter見てたりしたわけで、ふらふらと散歩なんかしていると他にも結構テントを貼ってキャンプをしている客がいるわけで、それぞれ石で窯をつくり薪をくべて火をおこし、あるいはバーベキューをしたりあるいはレトルトのカレーを食べアウトドア感を演出していた。友人はチャーシューと鶏のクリーム煮込みをつくるとのことで借りてきたダッチオーブンを火にかけ料理を披露した。手が込んでいてなかなかの良さがあるでネイチャーだ。

 

散歩をした際に見かけたのはムール貝をフライパンで焼いていたソロキャンパーであり、なかなかクセが強いな、と思った。 たぶん探してみると「キャンプでそれかい!」みたいなクセが強いキャンプメシを展開している客もいるだろう。掘り下げてみると面白いものがでてくるかもしれない。それがネイチャーだ。

 

クセが強いキャンプ

日が暮れて夜。ご飯を食べた後となるとお酒を飲む、おしゃべりをする、火を見るぐらいだ。

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ふらっと散歩していると、スクリーンを張り出しドラえもんを上映しているキャンプ客がいた。大自然の中でテクノロジーの産物ドラえもんを見るというアンビバレンス。キャンプの楽しみ方は人それぞれでネイチャーだ。

 

寝袋で寝る

全然余裕でいける。夏場とか暑くなったり虫が多くなってくると不便なところも出てくるのかもしれないネイチャー。

 

キャンプ場のまわりも良さがある

特にキャンプ場の外をふらふら回ったわけではないけれども、温泉が出ており夜と翌朝の二度訪れた。屋内と露天、浴槽は2つだけれども、自然の中でお湯につかれて非常に良さがある。肌がヌルヌルとなるタイプのアレだ。シャンプーやボディーソープも兼ね備えられており、タオル類も売られているので手ぶらで行くことができる。河川敷のキャンプをしている大学生たちがたくさんいて良さがあるな、と思った。すっぴんとはネイチャーである。

 

あと帰りしなに駅周辺を歩いていたらば自家醸造のビール屋さんがあり、一杯いただいたところ大変良さがあった。友人は「もうちょっと一人で飲んでいくわ」ということでここで解散となった。

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こうしておれはキャンプ童貞を捨てた。享楽がそこいらに溢れており都会の喧騒。テクノロジーにより人の生活はより便利になり相席居酒屋。女性は食べ放題飲み放題が無料で提供され、男性がその費用をまかなうビジネスモデル。ただ飲み食いしたい女性、出会いたい女性、出会いたい男性といった属性に分けられ出会いたい男性は出会いたい女性を見定めアプローチをかけるのだろう。

 

たまには自然に触れ、たまには相席居酒屋に行こう。 相席居酒屋で今度キャンプに行こうよ、と口説こう。そして童貞を捨てよう。