新宿電源カフェ
たとえば休みの日に記事を書いたり仕事をしたりする場合には家からほど近い新宿の電源カフェにお邪魔する。電源カフェというとつまりは電源が利用できるカフェ。パソコンにつないだりiPhoneを充電したり重宝するものである。さらにはおれの場合はタバコを吸うため喫煙の方に電源が完備されている必要があり、この点で電源が利用できがちなスターバックスは使えず、スタバでMBAを開くかんじにはなれない。
ともあれ新宿である。東京に出てきてかれこれ8年ぐらいだろうか。その間でも行くところはだいたい限られている。新宿といっても終わった後に動きやすいよう歌舞伎町近辺の電源カフェにお邪魔することが多い。よく行くもしくは行ってたのはカフェアヤ、ピザーラ、ルノアール、ピアーズであり、カフェによって客層も異なりおもしろい。
たとえばかつて利用していたカフェアヤ、その跡地のピザーラ、どちらも潰れてしまったけれども、そこはホストっぽいのやらキャバ嬢っぽいのが多かった。電源席にスマホを挿して爆睡するちょっとだらしないかんじの女の子やら、ホストっぽいのが集まりゲラゲラ集まりしゃべったり、あとはスカウトと女の子が話してたり。聞き耳をたてるのがおもしろいのでなかなか作業に集中することができない。とはいえコーヒーも安く喫煙もありwimaxも全然つながっていたので重宝していたけれども、潰れてしまったのが残念である。夜遅くまでやっていたので作業の他にもハロウィンのメイクなんかはここでやって会場まで行ったりしていた。
あるいはルノアール。こちらは他と比べてちょっと高いこともあり、基本はおじちゃんおばちゃんが多い。ちらちらいる若いのはだいたいネットワークビジネスの勧誘であり、「夢はあるか」みたいな会話をしている。うるさくもないので集中したいときには良いけれども早々にお茶を出される。京都でいうところの「帰れ」である。
そして最近行き始めたのが西武新宿沿いにあるピアーズカフェであり、コーヒーも安くてこぎれいなカフェで盛況。同じく歌舞伎町近辺なのでいかがわしい会話とかしてんのかしらんと思ってたけれども、結構PC開いてカタカタしていたり、数人集まってPC開いてキラキラしてる大学生っぽいのが多い。あれは何をしてるんだろう。
たとえば仕事なんかで打ち合わせをする際に、出席者がPCを開いていることはあるけれども、打ち合わせの内容はだいたい映し出された資料と口頭での会話で進めたり決め事をしたりなので、議事録担当以外はPCを開く必要は無い。だいたいtwitterとか見てたり他の仕事をしがちである。PC開いてるのはだいたい他のことをしていると見てよいだろう。まぁあとは外で打ち合わせをしていて、社内に確認したいことをslackなんかでそのタイミングで確認したりか。
えてしてカフェでPCを数人で開いているキラキラ大学生である。あるいはサボることにしか興味がないおれとは異なり、他のことはしていないのかもしれない。数人集まって同時にPCを開いてgoogle docsみたいな複数で同時編集できるものを開いて口頭と並行でオンライン上でも何かしら作業しているかもしれないし、やはり若さゆえに脳が活発である。マルチタスクを三次元にこなして建設的、効率的に作業を行っているのかもしれない。あるいはプランナー、デザイナー、プログラマーが一同に会しているのかもしれない。リーンスタートアップかつミニマムリリース。一度カフェに入り、要件からデザイナーが直にhtmlを打ち、裏でプログラマがバックエンドを仕込む。デザイナー作業を見ながらプランナーが改善や意見を出していき、UIが完成したところでプログラムとがっちゃんこするのであり、カフェから出て来るころには何かしらのウェブサービスができあがっている。若さとはすばらしい。
さて、どんなサービスをつくるつもりなのかしらん、と今ちょっと覗いてみたらやはり大学生もtwitterを見ていた。