家にいるときのギャル男
新年あけましてギャル男になった。
というのはよく行くバーのスタッフのバースデーパーティーがあったからであって、そのスタッフというのが黒ギャルだからである。つまりはギャルを祝うためには自らギャル男になり、また、おれだけではなく他の客も同様にギャルの格好をしていくというノリはよくあることだろう。
ということで何をするかが決まったらその準備をするというのが手順である。これはあるいはたまに就活大学生で間違えてる人がいるけれども、「プランナー」という職種、聴こえが良く企画屋といってもよいだろう。「こういうのやったらおもしろいっしょ!?!?」みたいなノリで、あるいはおれはアイデアマン、革新的で独創的な企画を次々世に出して行くぜ!と息巻いているパターンではあるけれども、アイデアだけの商売というのはなく、必要なのは実現である。つまりは実現性のないものはゴミであり、手順を踏まえて企画をつくる必要があり、そこではじめて企画となることを学ばれたし。
ともあれ準備である。イベントは夜なので昼のうちに必要な物を用意する。ギャル男というものがよくわからないので、Googleにて「ギャル男」と画像検索してみるとどうやら白いのも黒いのもいるようで難しい。おそらくステレオタイプなギャル男は日焼けしているだろうということで肌の色を選択。オカダヤに行って茶色いドーランを選ぶ。
ギャル男の色決めてる pic.twitter.com/Ga61lkAwyy
— くれ えいぞう (@Eizo0000) January 7, 2017
店員さんに「これでギャル男っぽくなりますかね」って聞いたら「大丈夫です」と言ってたので大丈夫だ。
服についてはあるいはデニムのショートパンツにサンバイザー的なものも考えられたけれども、新しく買うのもめんどいので家にいることにしてジャージにする。かつて家にいる時のホストをやったときのジャージである。
家にいる設定で低クオリティをまぎらわすというライフハックである。ジャージは万能である。家にいるとつければ何にでもなれる。
去年のやつも併せてご査収ください。
— くれ えいぞう (@Eizo0000) October 30, 2016
去年:家にいるときのホスト
今年:暑いのか寒いのかよくわからない人#地味ハロウィン pic.twitter.com/ngDQh7OTpc
まぁこれぐらいでいいっしょウェイウェイってかんじで夜。歌舞伎町へ向かう。
ここでまず初手からミスである。向こうで着替えるというのが困難であった。ということは、あらかじめジャージで向かう必要がある。上半身については上から着込んで脱ぐだけにすればよいけれども、下はかさばることもありジャージ単体で乗り切ることにした。
これがめちゃくちゃ寒いのである。さらには家にいる設定ゆえのビーチサンダルも裏目。風も強い冬の夜にビーチサンダルで歌舞伎町に向かっておれは何をしているのだろう。
というかんじで寒さ厳しい新宿の夜をチャリで激走し歌舞伎町へ。
到着。度が入っていないカラコンも入れていたためメガネだけれども、あんまわからないので普通のコンタクトで良かったのかもしれない。まぁでもメガネにすると家感が増す。
で、昼間に買っておいた茶色を塗り、バンドマンをしたときのヅラをかぶって完成。
いかがだろうか。現地では「雑すぎる」とか「年季の入ったギャル男」とか「逆にセンター街」といった暴言を浴びた。
犬がいると完全に家感が出る。家にいるときの近視のギャル男(愛犬家)と言って相違ないだろう。
ギャル男はさらに進化する。たしかギャル男って目の周りとか白くなかったっけ。そういや白のメイク道具もあるなっつって
はい。この後もまた「雑すぎる」という暴言を浴びる。
ギャル男は難しい。おれにギャル男はできないのではなかろうか。それはおれが本来ギャル男ではないため、ギャル男の本質がわからず、ギャル男のフリをすることすら難しいということである。
しかしフリをするつもりになる程度までは許されるだろう。
ということでギャル達との集合写真。
ウェイ。