9回裏最後のバッターの最後の一球を、客席に向かって投げてそのままマウンドからピッチャーが消えてくようなブログ

平日は1000〜2000文字ぐらい、土日は4000文字ぐらい書きますがどちらも端的に言うと20文字くらいに収まるブログです。

エロい可能性を秘めたイベントは男ばかり説

エロいイベントってあるじゃないですか。それはたとえばバーレスクがあったりポールがあったり。もちろんイベントによってディープな具合が違ってたり完全にアウトなやつとかもあるんだけどまぁわりかしライトなやつは入りやすい。そういったイベントに行く目的は人それぞれであって、お酒飲みたいとか踊り狂いたいとか暇つぶしとか行ったら知ってる人いるしとかナンパしたいとかナンパされたいとか。

 

で、何かというと今日このあとオッパラダイスってイベントがあるんですよ、新宿で。

乳である。 で、まぁ最高なんですがたぶん今日で四回目。初回は行けず二回目は行って三回目は行けず今日である。二回目行った際には意気揚々とオープンと同時ぐらいに行くも男がまみれておりオッパラダイスっていうかチンコロシアムやんけ、と悪態をついたのですが夜がふけるにつれて人数も増えてフロアにあふれんばかりとなり乳である。ニップレスである。ビキニである。今日である。今夜であり今宵である。歌舞伎町を突き進み目的地へ。ドアの前に立つ。このドアの向こうにいるのは男か、女か。そっとドアを開く。

33歳になった。

本日1月17日は誕生日であり日曜日にもかかわらずfacebooktwitter、LINEとかいろいろな方からおめでとうというお言葉をいただき大変ありがたいなぁうれしいなぁって思うのであって、33歳というと31,2とはまた違って35近辺なかんじであってお兄さんからおっちゃん、おじさま、そういうかんじのダンディーでセクシーな雰囲気を醸し出してしかるべきである。たとえばドレスコードのあるホテル上階のバーなんかに行きつけるかんじになって、夜景を見ながらワインのホストテイスティングなんかをしっかりこなせないといけないなぁとかなんとか思うわけで、おっと、ここでホストテイスティングというものを知らない君のために解説をしておくと、たとえば君がアメリカ西海岸にあこがれており物事をシリコンバレーと比較して語るタイプでむしろアメリカのことを「西海岸」と言っちゃう程度に心酔しているようであればカリフォルニアワインをオーダーするだろう。ワインリストの中からカリフォルニアワインの銘柄を選びオーダーすると、やがてボトルがテーブルに運び込まれる。その際に君はまずラベルを確認してオーダーしたワインに間違いないかを明確にする必要がある。たとえばソムリエがおっちょこちょいでナパ・ヴァレーをオーダーしたのにテーブルに運び込まれたのが黒霧島になっている可能性もあるため、まずしっかりとラベルを指差し確認を行い「よしっ!」と言うことを怠ってはいけない。その後はコルクの確認である。抜いたコルクはソムリエが一度においを嗅ぎ、「ブショネ」と呼ばれるコルクの異臭が発生していないかを確認してくれるため、ソムリエ任せで大丈夫だ。もしもコルクに異常があればソムリエはワインにも異常があると判断し、また別のボトルを持ってきてくれるだろう。この際にはまたラベルの指差し確認で「よしっ!」と言うところから始まるため注意していただきたい。コルクをパスしたなら次はいよいよ目と鼻と口での確認である。ワイングラスにワインが注がれるので、ワイングラスを手で持ち、目で色を確認しよう。純白のテーブルクロスに透かし見て不純物が混じっていないかも確認しよう。そして鼻、ワイングラスを時計の逆回りに2,3回転させ酸素を触れさせ酸化を促したうえで味と香りを変化させ香りを確認する。この際にはグラスを鼻に持ってくるのではなく、鼻をグラスに近づけるほうがグラス内の香りが逃げにくく推奨されている。たとえばグラスが遠い位置や近すぎる位置にあると変な角度にかがんだりすることになるのでテーブルの高さを把握したうえで三角関数を脳内で走らせ最適な場所にグラスを置く準備をしておくとよいだろう。そして最後に舌での確認だ。ワインを口に含み鼻から軽く息を吸えば、味が口全体に広がり後味もうまく確かめられるだろう。これで確認、すなわちホストテイスティングは終わりである。ここまで確認している間、給仕はそばに木偶のように突っ立っているので、問題ないことを伝えるべく「大丈夫っしょ」と言ってあげれば万事OKである。ここまで終えたうえで二人で夜景を見ながらワインを飲むようなかんじになるのが33だなぁってかんじがするのだけれど、そういやおれ、ワインはあまり好んで飲まずビールだけでいいやというかんじなのを思い出したのであり、さらに言うと前述のホストテイスティングは全てググッて調べたものを並べているだけでのにわか知識というか知識にもなっておらず全て初見、ふーんとか言いながら書き並べているだけであって、まぁでも33歳ってのはつまりはそんなかんじではなかろうか。33歳になった。

 

誕生日を前にした一昨日の金曜日は当然のように平日であって当然のように会社に行き仕事をするわけだけれども、このところわりかし仕事が詰まっておりちょうど1案件分が収まらないボリューム感。これしないとやばいなぁというかんじだったけれども、その先その先にしないと行けないタスクに追われて今日やっときたかったなぁというものが一切手をつけられずに月火水木金と時間は流れたまま、ちょうど次の月曜朝イチに持って行かないといけない提案書が完全に浮いてしまっておりノータッチだった。その打ち合わせが朝イチから夕方に移動したときには、神はおれを見放していない、やっとおれにも運がまわってきたってもんよ、と小踊りしたけれども、数時間動いたところで、この土日で仕込んでおかないとまずいことには間違いないのであり、上司に「この土日で用意しておきますわー」と伝えたところ上司がよろしくね〜〜ってかんじだったので「実は日曜日誕生日なんですよ。誕生日に仕事をしろと言うのですか。」と言ったら上司は「何が欲しい?」と言ったので「ボルボです」と答えたら却下された。上司は代案としてボルボトミカを提案してきたけれども今まさに33歳になったおれ、玩具に興味は特に無くトミカを受け取ろうものなら即座に壁に投げつける程度に必要のないものなので「むしろいらないです」と応えた。車と車庫証明ならびに車庫代、そして維持費をください。ボルボの240エステートが希望です。色はなんでもいいや。青でも赤でも黒でも茶色でも。もしも君がおれにボルボ24Oエステートを買ってくれたのなら僕は君のあっしーになろう。むしろボルボじゃなくてもいいや。カローラでも全然良いよ。ただし軽とプリウスはお断りさ。もしもこの世界を牛耳っている世界一の支配者に「おまえは軽に乗るかプリウスに乗るか死ぬか選べ」って言われたならおれは死ぬ方を選ぶね。おれは車が欲しいし特に古いボルボが欲しいわけで全然中古で買えないこともないけれどもそうすると車庫代が毎月の負荷となるならやはり車は持たずにカーシェアリングという選択肢を選ばざるをえず、車を持たないまま33歳になった。ドライブに行こう。カーシェアリングで借りた車で迎えに行くよ。33歳になった、誕生日である今日は友人達と女子プロを見に行った。昨年世間を賑わせた顔面ボコボコ凄惨マッチを行ったスターダムという団体である。会場に入るとこの男性率がすごい2016に輝けるほどの男性率であり、そこいらのアイドルのライブでもここまでの男性率ではなかろうと思われるほどに凄惨、試合中には野太い声でそれぞれ応援する選手の名前を呼ぶのであり黄色い声はゼロであった。いや、黄色い声はリングで闘う女の子たち、およびリング下で見守る選手たちが応援する声が唯一の黄色だった。プロレスブームが起こっている昨今、オカダ棚橋、そして辞めてしまうけれども中邑真輔がひっぱってきた新日や、プロレスの中身がコミカルであったりしつつちゃんとしているDDTがおもに一般向けにがんばっており大日本も躍進、全日とノア、その他インディーはもうちょいがんばれよというかんじであり、ここに必要なのは女性ファンではなかろうかと思われる。プロレス女子と呼ばれる女子が見るのは主に新日、もしくはDDTであり、その肉体や動き、かっこよさに惹きつけられており、この辺りの女子ファンを引っ張ってくるとより女子プロは栄えるかと思われる。かつてクラッシュギャルズに憧れる女子ファンが会場に押し寄せたように、かつてビューティーペアに憧れる女子が会場で完成をあげていたように。スターダムに所属している選手達はがんばっている。凄惨マッチにより世間から白い目で見られ、選手の離脱がありいろいろあった中で5周年を迎えたけれども、これからも10周年、20周年、33周年をめざしてがんばっていただきてく、おれは33歳になった。33歳になってこの1年の豊富、どんな33歳になれたらいいか、それはがんばっている人が報わるような33歳になればいいなと思うのであり、たとえばこれこれしたいとか、こんな人になりたいとか、こんな時間を過ごしたいとか言うところだけれども、特にそういうやつも無いので全然がんばっていないおれは対象外として、なんか自分に思うところがないのであればせめてこの世界、外に向けておれが33であるこの1年は世界がこうなればいいなぁという願いを込められればと思う。

 

33歳になった。

痛ドルのライブが楽しかった。

痛ドルのライブが楽しかった。

 

「痛ドルのライブに行かない?」と言われたのはたしか先週あたりであり、なるほど痛ドルというのは文字通り痛いアイドルであるということは明白である。痛ドルってのがあるというのは少し前から知るところではあったけれども、実際にそのライブやイベントに行ったことはなく、しかし痛いアイドルというものはどういうものかと問われるとイマイチピンと掴めないものがあり、というのは「痛い」というのがどういうタイプの痛さなのかがぼんやりと、たとえば超絶ぶりっ子が度を越しているとしたらばそれもまた痛いと言えるアイドルであったり、たとえば夢遊病のような状態でステージにあがっているアイドルがいたとしたらばそれもまた痛いアイドルである。痛いというものにもいろんな痛さがあると思われ、どの領域の痛さかを知らないのであった。では逆に痛くないアイドル。すなわちアイドル。いや、痛ドルも痛いアイドルでありアイドルである。痛ドルとアイドルの間は決して逆説ではなく、包括で考えるものとしたい。というのは置いておいてその痛くないアイドルに対する見地を持っているのかというとそうでもなく、まぁなんかその辺で流れている程度にはAKBやももクロの曲は知ってはいるけれども、特に生で見ることやライブに行きたいという思いも特に持たず、以前一度だけチケットが余ったからとでんぱ組.incのライブに誘われお邪魔した程度である。そこで冒頭の「痛ドルのライブに行かない?」と聞かれたおれ、返事はもちろん「行く行く〜〜」である。

 

 

1月9日の土曜日は正月休みが終わり仕事始めの週を終えた連休明けを越えた土曜日である。社会に対するリハビリ状態からなんとか仕事を乗り越えたところで待ち受けていたのが痛ドルライブであり、場所は西川口ハーツ、ライブハウスである。新宿から赤羽で乗り換え西川口駅からすこすこと歩いて会場に向かうと今回のイベントタイトルが掲出されていた。「パワポ×ライブによる痛ドル体感型セミナー」。今回の主体はライブではなくセミナーであった。副題は「痛ドル我が人生〜痛さとすっぱさと心強さと〜」とありセミナーである。何が開催されるのかは完全に謎であり、フロアを見渡すかぎりほぼ男性である。壁にはパワポで作成されたスライドが表示されておりプレゼン形式で進むことが想像される。ビールでも飲みながらとロビーに出て開演を待っていたらば青いTシャツを着た恰幅のよい女性がいたのだが、のちに知るところの参加しているアイドルの方であり、アイドルがその辺を歩いていたのも距離の近さを感じた。

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いざステージが明るくなり痛ドルの杏音、飴姉妹来世、司会の松嶋三郎による前説を経て最初の演目、オープニングアクトである。スクリーンに打ち出された文字は「結界式」。結界式を行うのはあやニャンコなる痛ドルであり、パワポには今までの経歴がつらつらと書き連なっていたけれども、言っていいのか悪いのかわからないような内容だったので割愛するのであり、そのあやニャンコがなんかようわからんけれども結界を張るとのことで、全身黒い出で立ちで登場し、取り出したのは音叉。ギターなんかのチューニングに利用するような音叉であり、いや、音叉と言ってよいのかわからないけれども、つまるところの音叉をチーンと鳴らし結界を張るのであり、もうこの辺りから異様である。なんか何キロヘルツがどうとかつらつらと説明をしていたけれども全然おぼえてない。囁くようなかんじで「はいっ」「はいっ」と言っていた。結界を張った後には幸福の実であるところの梅干しを食べオープニングアクトである結界式は終了。なんなんだ。歌などは一切なく音叉を鳴らして終わった。

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ということで先のパフォーマンスをライブとカウントしないのであればここからライブのいざ本番であり、歌ったりするのかなぁと期待をいだいていたところ、続いて登場したのは先ほどロビーで見かけた青いTシャツを来た恰幅のよい女性であり、名はもなみんである。なるほど。痛ドルである。さて何をするのかと思ったらばおにぎりとシュークリームの早食いであった。スライドで表示されたプロフィールによると3分でうまい棒を何本食べるかの記録を持っているとかなんとかであり、ニコ生で早食いなんかをしているようである。もなみんは今回他のアイドルと早食い対決をしたのだが、おにぎりとシュークリームをそれぞれ2口3口で放り込むもなみんに敵うわけもなく圧勝。この辺りから「アイドルとは?」という意識が脳裏をちらつくのであり、哲学の世界に入ってくる。ここまで歌や踊りは無い。と思ったらばここから歌である。なんか普段は歌わないらしいのだが今回は歌うとのことで、天城越えのイントロが流れだす。と思ったらなぜかMC松嶋が現れもなみんとがっぷり四つ。いきなり相撲が始まりもなみんが松嶋を豪快に投げ飛ばす。そして天城越えの替え歌を歌うというなんかもう書いててわけがわからない状態に陥っていた。ここまでおれの想像していたアイドルライブはゼロである。

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続いてかものなつみ。クリエイター兼アイドルとのことで、ヴィレヴァンなんかに売ってるしねしねグッズをつくっているクリエイターとのことである。彼女はステージでぜんぶおばあちゃんであるところのミチコが悪いとひたすら叫びなぜ私を産むような母を産んだのかと問いかける歌なんかを歌いちらした挙句フロアに降りては転がりまわり、なんというかオン状態とオフ状態が交互に表れる完全にアッチなかんじだった。彼女はライブ終了後、「お父さんが迎えに来た」と帰っていった。

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続いて前説ともなみんとの早食い対決にも参加していた杏音である。痛ドルの厚化粧担当でありなるほどキレイなお方である。歌が超絶うまく、ここに来てやっとこさちゃんと歌を歌うのであり、やっとちゃんとしたライブ感が出てきた。スマホでライブを配信しようとしていたけれどもううまく固定できず、フロア最前列で見ていたもなみんがスマホを受け取り撮っていた。出番が終わったアイドルがフロアに出てくるというのがアイドルのライブにあるものなのかわからないのだけれども。

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続いては痛ドルの主催であるところのさちこがステージに。プロフィールによるとGカップであり、なるほどグラビアアイドルもアイドルである。アイドルにもいくつかの種類があることを思い出さされた。急遽欠席となったアイドルに変わってステージに立つとのことでアニソンを歌う。こちらも歌がうまくアイドルのライブっぽく進んでいたらばいきなりシャツを脱ぎだし水着姿に。フロアに降り客の男性を捕まえるとTシャツをまくりあげ、その腹を和太鼓を叩くようなパフォーマンス。ペチペチと腹をたたかれた男性は昇天するのでありちょっとうらやましいなと思ったのはナイショである。

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続いて前説に登場した飴姉妹来世。やっと、というと失礼にあたるかもしれないのだけれども、やっとアイドルっぽい、たぶん「アイドル」と聞くとこういうのかなぁと想像するようなかわいらしいアイドルである。よくおしゃべりするかんじであり歌って踊ってライブが進む。これだよ、これ。これがアイドルのライブだよ。知らんけど。昼間は学童保育の先生をしていると言っていた。

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最後にステージに現れたのは少女☆タコサム。振り付けやダンサーをしている男性でありセーラー服から筋肉がついたガタイが浮いていた。ステージではキレッキレなヲタ芸を打ったりステージに降りてはちくわを配ったり、男を捕まえ口移しでちくわを食わせるなどをし、フロアは阿鼻叫喚かつノリノリアゲアゲとなる。ちくわをもらえなかったのが悔やまれる。

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さて、ライブはここで終わりである。最後は結界式に登場したあやニャンコが登場し、ステージでポエムを読んだ。あんまおぼえてないけどなんかおじいちゃんとおばあちゃんがリュックを背負ってどうのこうのみたいなポエムだった気がする。ポエムを最後に痛ドルのライブは終了した。なんなんだ、と。果たして痛ドルとは。プレゼンのスライドで、痛ドルとは「容姿やキャラクターが個性派すぎてアイドルなのにイタさを売りとしているアイドル。また集団のこと」とあった。なるほど。ライブに来たのは初めてだったけれども、そのパフォーマンスはどれも楽しいものであった。今回参加した痛ドル以外にもメンバーはいるとのことで、そのパフォーマンスもぜひ見たくなるのであり、イベントのペースはたくさんではないけれども、また次のイベントに行こうと思わせられるものである。次はなんか3月にプロレスをするとのことで完全におもしろくなりそうである。あとTシャツを買ったらチェキを撮ってもらえた。

 

痛ドルのライブが楽しかった。

来週の日曜日は東京競馬場に行きます。

来週の日曜日は東京競馬場に行きます。

 

今日が今週の日曜日だというのに「来週の日曜日は〜」からはじまるのはいささか心苦しくもあるけれどもそれはつまり今日が今週の日曜日であるというだけのことで、朝5時ごろまでハロウィンイベントで遊んだ後の帰宅、プリキュアを見るための起床に失敗し目が覚めればワンピースが終わる頃だった。ドラゴンボールも見逃したとなると朝の一連の流れで残されているのはワイドナショーを見てふふふと笑い録画しておいたプロレスの視聴。プロレスは先日の両国大会であり、友人宅で生放送を見ているおれ、既に見終えている試合を録画して見るのもアレだけれどもやはりプロレスは楽しくうんうんと頷き気がつくと、はたと気づくと日曜日の午前は終わっている。 一日は午前と午後に分けられるわけで、午前が終わったとなるとなんかもう一日の半分が終わったような錯覚もあるけれどもそれはまったくのウソ偽り、虚言、フェイク、フェイントでありこれは簡単な話で生活時間の中間点は消して正午ではなく、たとえば規則正しく朝7時に起き夜24時に寝る生活をするのであれば中間地点は16時となるのでまだもう全然半分も終わっていない。つまりは今日一日に残された時間はまだたんとありそれを何に使うかが問われるということで、さてここでおれが残りの時間で何をするかというといささかクズ属性を有するがゆえのパチンコやスロット、と以前のおれならなっていただであろうが脱却、変革、それに類するような変貌を遂げたおれ、パチンコやスロットはもう懲り懲りだぜベイベーと空に唄い新宿、東南口からほど近いウインズ新宿にチャリを走らせ馬券を購買するのである。先述の一日の中間地点16時というのはちょうど各競馬場のメインレースが終わるあたりのところで、メインレースを終えたところで一日の折り返し。当たったらば焼き肉を食べ、外れたらば白米一膳に味噌をひとさじという晩ごはんとなるわけで、つまりはクオリティ・オブ・ライフ、キューオーエル、どれだけ人生に幸福を見出しているかということを尺度としてとらえる概念QOLを左右する食事にかかる一大事である。つまりは競馬に勤しむのである。過去も現在も未来もそういう日曜日の過ごし方をするのである。まぁ端的に言うと来週の日曜日は東京競馬場に行きます。

 

たとえば君は「誰かに認めてもらいたい」と思うことがあるだろう。仕事でも勉強でもちょっとしたことでも「よくがんばったね」とか「よくやってくれた」とか「君は間違ってないよ」とか、はたまた「ありがとう」とか「いいね!」なんかでもいいや。facebookにつく「いいね!」はそれはつまり認めるということでありうんうんそうだねいいねだったり、それはただ「見たよ」というだけの合図かもしれないけれども、見るとは認知、認め知るということでつまりは認めるということである。そういうやつ、誰かに認めてもらいたいと思うことがあるだろう。その認めるという行為は何も人と人の間、対人間だけの話ではないということを知ってもらいたい。ではそれはつまり何が君やおれを認めるかという話である。何が君やおれを認めるか。それは世界である。世界が君を認めるのであり、世界がおれを認めるのである。そして何をもって君やおれを認めるかというと、それは競馬なのである。つまりどういうことか。競馬とは簡単にいうと何頭もいる馬のなかから一着とか二着、はたまた一二三着を当てるゲームである。当てるのである。このレースはこれこれ言った馬が出走し、その馬達はそれぞれ今現在までにどのようなレースに出走し、そこでどのような結果を残したか、得意不得意はないか、調子はどうか、その馬の血統、親はどの馬でその馬はどのような特徴を持つ馬か、馬を操る騎手は誰か、その騎手は今日どのような作戦でレースに臨むのか、雨は降っていないか、芝は青々と輝き馬場は荒れていないか、様々な要素が絡み合った結果そのレースはものの数分で終わりを迎え、勝つ馬負ける馬が決まる。その様々な要素を考えるのが競馬である。考えて当てる。お、この馬は調子よさそうやん、お、この競馬場ではこの馬よう走るやん、お、この馬は前はあかんかったけどいついつのレースは強かったし前は運悪く負けただけであり元々は力がある、ここでは勝負になるのではなかろうかなどといろんな要素を考えて考えてその予想するのであり、それが当たっとしたら、もしそれがそのとおり当たったとしたら、考えたとおり一着になる馬を言い当てられたのなら、それはもう肯定であり認めてもらったということ。世界が君に「君の考えが正解だよ」という壮大な肯定である。「君の考えは間違ってないよ」という素晴らしい肯定である。もちろん外れることもある、というかほとんど外れる。最後に当たったのいつかも覚えてないぐらいに外れる。んなもん簡単にあたってたまるかいな。でも世界はいつも優しい、次のチャンスをおれに与えてくれる。競馬は毎週土日に行われており、またその次の週にもチャンスをくれるのである。世界に認めてもらうチャンスを与えてくれるのである。そのチャンスを逃すまいと、世界に認めてもらいたいと、おれは考えは間違っていないと認めてもらいたいと、また競馬に行くのである。まぁ端的に言うと来週の日曜日は東京競馬場に行きます。

 

スマートフォンが普及された昨今では時間つぶしにソーシャルゲームに勤しむ人が多い。電車に乗っていてもスマホをペタペタと触り何かをしている。そういうのはたいがいLINEかゲームかSNSであり、その中でもソシャゲを楽しむ人が多い。ソシャゲとはつまりは自分ひとりで完結するのではなく、友人や知らない誰かと協力したり助けあったり時には罵りあったり潰し合ったりするゲームであり、ハイスペックなスマホが一般的に普及しモバイル環境でのネットワークが充実した最近ではネットワークを通じたゲームが手元で遊べる。パズドラすなわちパズルアンドドラゴンズやモンストすなわちモンスターストライクなんかはそのタイトルひとつだけで会社の業績がグンと、さらには株価もグンと上がる爆発性を備えており企業は力を入れる、力を入れた結果良質なゲームができる、その良質なゲームを手元で遊べ、一部は廃課金となり大半は無課金でそのゲームを楽しむことができる。このソシャゲの何がよいかというと他の人と、どこかに実在する誰かと競うことができるという点である。誰かはポイントで、誰かはどこまで進んだかで、誰かはどのようなキャラを持っているかで誰かと競うのであり、負けたくないという気持ちを煽ることでさらに深いユーザーとなりゲームに勤しむことになるのである。しかしその誰かと競うというのは今に始まったものではなく、さらにはどこまで進んだかを口頭で確認しあい競い合う必要もなく、どこかの誰かがつくったものを自分の環境で競わせるゲームが、ネットワークも繋がっていないスーファミのソフトにあったのである。それはダービースタリオンというゲームで、ユーザーは自分の牧場を持ち、そこで馬を生産し、トレーニングして競馬のレースに参戦するものである。このダービースタリオンダビスタというゲームにはブリーダーズカップという機能がある。生産した馬にはそれぞれにコードが割り振られ、そのコードを入力するとレースに登録することが可能となる。つまりは誰かがつくった馬のコードを自分のスーファミに入力すると自分の馬と競わせることができるのである。ネットワークが繋がっていないハードで誰かと、どこかに実在する誰かと競うことができるこの機能は画期的で、雑誌なんかに掲載された強い馬のコードを自らのブリーダーズカップに登録、自分の馬と競わせ強いのなんの、勝てるわけがなかろうみたいな経験があるのである。そしてその機能を有したダービースタリオンはやはり名ゲームで、中学校二年生のおれ、同級生から借りたダービースタリオン3が競馬との出会いであり平行して馬券を購買しはじめるのである。そして時は流れて今、今も変わらず競馬を続けており、まぁ端的に言うと来週の日曜日は東京競馬場に行きます。

 

とはいえ競馬というのはギャンブルであり、ギャンブルという言葉だけで毛嫌いする人もいるだろう。ずっと競馬をしてきてその損失は数えてないけれどもおそらくぼちぼち大きな数にはなっているかと思われる。そういう点で競馬を毛嫌いする人もいるだろうけれども、ぜひ一度競馬場に行ってみてもらいたい。競馬場というと汚いイメージを持っている人もいるけれども、その実は真逆で、小綺麗で爽やかな場所であり、緑広がる馬場やお馬さんがかっぽかっぽと歩くパドック、ごはんも充実し若い男女がデートしているのも見受けられる。公園的なスペースには遊具もあり子どもが遊ぶこともできるので家族で遊びに出かけることにも適している。いざ馬場の近くに出て見ると馬が走る音、スタート前の歓声、ゴール前の怒声、ゴール後の嘆息、世界の肯定と否定、そういうものが全身で体感できる場所であり、ぜひ足を踏み入れてもらいたい。競馬新聞を広げこのレースがどうなるか、どの馬が勝つか、そこにはどのようなストーリーがあるか、それを読みぬいたうえで馬券を購入し、そして世界に認めてもらおう。君は間違ってないよと世界に認めてもらおう。まぁ端的に言うと来週の日曜日は東京競馬場に行きます。そして東京競馬場は府中にあるから京王線の中では手持ちぶさた、ソシャゲをしながら競馬場に向かおう。夜から並んで開門を待つかもしれない。第一レースの前の第ゼロレースである。これは馬とか世界の肯定とか関係なく単純に良い席を確保すべく人との戦いである。ダッシュでじじいを抜くのである。そして良い席で友人達とあれこれ言いながら競馬に勤しむのである。まぁ端的に言うと来週の日曜日は東京競馬場に行きます。

 

来週の日曜日は東京競馬場に行きます。