9回裏最後のバッターの最後の一球を、客席に向かって投げてそのままマウンドからピッチャーが消えてくようなブログ

平日は1000〜2000文字ぐらい、土日は4000文字ぐらい書きますがどちらも端的に言うと20文字くらいに収まるブログです。

毎月こつこつふるさと納税する話

何がやばいって「ふるさと納税」であって、いや、さらに言うとふるさと納税をしていなかった去年までの自分であって、それはもちろんその制度は知っていたのだけれども後述する心理的障壁によって後手を踏んだ自分であって、そうこうしている間にテレビで問題点が言及されはじめているので、こりゃ下手すると数年のうちに制度あるいは返礼品の見直しもあるなっつって。

 

 

ふるさと納税について

ふるさと納税とはなんぞというと、その金額は収入や家族構成について上限額が設定されるのだけれども、端的にいうとふるさと納税した金額にたいして2000円をこえた分が寄付金控除されるのであって、では控除というと何かというと、たとえば君がサラリーマンであれば毎月のお賃金日に給与明細を見て、くわぁ、と唸り声をあげたり、あるいは見なし残業、見ても見なくても数字は一緒なので淡々と振込口座を確認するだけで明細すら見ないおれと同じかもしれないけれども、その明細を見てみるともちろん所得税や住民税が天引きされているのであって、くそっ、引かれる金額がでかすぎる…!となるかもしれない。



で、寄付金控除っつうのはこの住民税や所得税が引かれるってことであって、さらに噛み砕いて超絶端的に数字を伴って言うと、今年5万円ふるさと納税すると、来年天引きされていたはずの5万円から2千円引いた4万8千円が天引きされなくなる、というものであって、これにふるさと納税の場合には返礼品がついてくるというものである。

 

ということで去年までしていなかった自分に対して怒りを込めて数字も伴い噛み砕いて例をいうと、これはあくまで例で数字は支離滅裂と思っていただいて大丈夫なのだけれども、たとえば毎月1万円税金を天引きされているとして年間12万円であって、昨年5万円のふるさと納税をしていたとするとその4万8千円が12万円から惹かれた7万2000円が税金となってをれを12で割ると6千円になるので、毎月天引きされていた1万円が6千円になるぜ、っていう話である。これが実質2千円というものである。

 

ってことで例でいうと、君の限度額が3万円の場合、3万円で米60キロの返礼品というものがある。炊飯器がなく家でお米を炊くことがないのでその消化スピードはわからないけれども結構な量なのではないだろうか。この米60キロを2千円で買えるよっつう話であって。

さらに限度額が5万円の場合、このお米60キロに加えて1万円で味噌、1万円で鮭を得ると数日分の朝ごはんやんけ、これを2000円でもらえるよ、となる話であって。

 

ってことで、来年どう転んでも出ていくお金を返礼品に変えようぜっていう話。

 

とはいえやらないともったいないなって話

もう完全に1ユーザーとして見る場合には乗らないのはもったいないってことしかなくて、なぜ去年までしなかったかというと、ここでその限度額について詳細に語ると年収が大方バレるのであってそれじゃぁちょい恥ずかしさもあるので、たとえば限度額5万円とする。ここに昨年までひよった問題がある。その5万円がもったいない、あるいは5万円が出て行くのが痛いというお金のなさが痛切に響くのであって。

 

結局来年になると出ていく5万円を今支払う懐の寒さが問題であって、これは貧困の本質であって、先行投資ができないものである。例でいうと銭湯の共通利用券10枚つづりが4300円であって、普通に入ると460円なので10回行くと4600円になるので、どうせ週一として2ヶ月半で10回は確実に行くのでどう転んでも共通利用券を買うしかないのだけれども、毎月手元に3000円しかないので460円を10回支払って結局損をするというか得を放棄するものである。「〜しないと損をする」と「〜するとお得」は実質同じだけれどもその選択において意味が異なってくる。

 

お金が無いというのはつまりは今支払うものに対して今そのリターンが無いと厳しいっつう話であって、支払った恩恵が来年に来るということがリアルにイメージできない、ありはイメージできてそれでもなお今の出費がきついってのが厳しいところである。

 

5万円といえば大金である。パチンコで3時間もあればで溶ける金額であり実際に3時間で5万円負けることもあるわけで、その点でいうとそこにはお金を使いふるさと納税には後ずさりするところで頭がおかしいところは否めないのである。とはいえ大金である。ずるずると1000円ずつ無くなっていくパチンコと、一括でえいやぁと支払う5万円は心理的障壁は異なるのであって、これもつまりは今支払うものとリターンの時間的な乖離が足踏みするポイントであるけれども、とはいえここで彗眼であって、ふるさと納税の場合にはえいやぁで5万円を支払う必用は無い。その寄付金額はなにも全て一括で支払う必用はなく、1万円のものを一月に一度選ぶということで回避できるのであって、そうすると5ヶ月で限度額に届くのであって、こつこつとふるさと納税することにしよう。

 

毎月1万とか2万とかのやつを限度額までこつこつと。クレジットカードも使えるし。

 

問題視されてるって話

これは本来の寄付金控除も同じだけれども、ふるさと納税の場合はそれに返礼品がついてくる自治体があるぜっつって、返礼品が過熱してるぜっつって、問題だぜっつって、だから地方にお金が流れてるぜっつって、東京なんかの大都市は税収減ってるぜっつって、っていうところが問題視されてるぜっつって。

 

たとえば世田谷区では昨年で16億円、今年で30億円を見込まれてるっつう話であって、では世田谷区は約90万人が住まうのであって、一人あたり3333円分の減収。つまりは一人あたり超絶はしょっていうと3333円分のサービスが減るかもしれないっつって、ふるさと納税した人は2000円分の返礼品を受けて-1333円であるけれどもしない人は3333円のサービス減ってことでこれは住んでる側からするとしないともったいねぇなっつって、自治体側からするとサービスは同様に分配なのでやべぇなっつって。

 

で、返礼品というと肉とか魚に加えて工芸品やその地方の施設の優待券であったり、その地方の地消につながるものであったりしてその地方のものを他に流すということで健全であったりするけれども、当然そういったものが特に無い自治体もあるのであって、ってことで23区なんかでも他の地方から取り寄せたものを返礼品にするものであって、そうすると地消が崩れて健全でもないなっていうのが問題であったり。

 

あとはまぁなんか所得が大きい人のほうが限度額が大きくてその分いろんな返礼品を貰えるからとかいうすっとんきょうな批判も見るけれども。

 

とはいえ所得が大きい人が"より"お得になることと、所得が少ない人がそれを利用しないってのはまた筋が違うのでできる分はやらないといけないとよりもったいないなっつう話。