9回裏最後のバッターの最後の一球を、客席に向かって投げてそのままマウンドからピッチャーが消えてくようなブログ

平日は1000〜2000文字ぐらい、土日は4000文字ぐらい書きますがどちらも端的に言うと20文字くらいに収まるブログです。

JK流行語チャレンジ2016

言葉というのは時代とともに移り変わり、たとえば「おかしい」、これはおもしろいだったり滑稽という意味を持つけれども、古くは「をかし」と記し、その意味は今と同じおかしいの意味に加えて心が引かれる、風情があるといった意味を持っているということは古典の授業を受けたことがある人であれば誰もが知るところだろう。

 

  

それにしてもJKである。JK、いわゆる女子高生というのは進んでいるのか開拓しているのか、まさに34歳になろうとしているおれとは一線を画しており、それはたとえばピコ太郎、PPAPもJKの間でMixチャンネルで火がついて日本全体、そしてジャスティンに広がった。彼女達、そのJKたる3年間は特別であり、それは男子高校生を「DK」と略した言説を見ないことにも顕著だろう。今DKでググったらダイニングキッチンと出てきたもの。あるいは売買春の隠語がその端としても、今やJKという言葉は日本全国、一般的な言葉となる。男子高校生はがんばれ。そして童貞であれ。かつてのおれがそうだったように。

 

 

そんなJKである。そしておれ、朝起きるとめざましテレビを見る。JKが出ていた。それは2016年JK流行語ベスト10というものである。おもしれぇなぁつって見てたんだけど、JK流行語というのを見たのははじめてではなく、なんかかつての「◯◯ぽよ」とかもこのJKかギャルかなんかの流行語大賞的なもので見た気がする。

 

そして2016年である。

その詳細は

www.sirolog.com

こちらに書かれているのだけれども、

 

第1位:卍(まんじ)
第2位:よき
第3位:◯◯まる
第4位:アモーレ
第5位:はげる
第6位:マ!?
第7位:BFF
第8位:ゲロ◯◯
第9位:スノる
第10位:◯◯み

 

という結果であり、なんか「ゲロうま」とかは昔から使ってる気がするなぁと思う34歳のおれ、あるいはおれの「ゲロうま」とJKの「ゲロうま」ではコンテクスト、文脈やその使われ方、印象、かわいらしさ、地獄感がてんで違うものとは推察される。こういったJK流行語、おれは特に使った記憶が無いのはおれがJKではないという理由で明白であり、しかしもしかしたら使っているかもしれない。なぜなら大きく分類すると同じ人間だからだ。この広い世界で同じ時代に同じ国に住まう、この世界の片隅でおれも同じ言葉をもしかするとどこかで使っているかもしれない。

 

日々の雑言はほぼtwitterで吐かれており、twilogという過去のツイートを遡る便利なツールがある。そこでこの流行語達を検索するとあるいは何かしら引っかかってくるのではなかろうか。JK流行語チャレンジである。

 

JK流行語チャレンジ

第10位:◯◯み

早速検索の仕方が難しいものが出てきた。「み」で検索しても五万と出るので具体的なもので検索したいけれども、たとえば「ねむみ」でtwitter検索すると2014年2月、

 

というのが出てきたけれども、もっと「◯◯み」がありそうで記憶との戦いではあり、「うれしみ」が直近であり大変気持ち悪い。

 

 

 

第9位:スノる

該当ツイート無し。

写真アプリSNOWを利用することを指すこの「スノる」という。残念ながら「スノる」のツイートはなかった。SNOWについてはまぁなんかSNSなんか見ていてその存在を知っておりアプリをダウンロードしたけれども、最初にLINE、あるいはメールアドレスの登録がいるってところでストップしていた。盛られた写真すげぇなっつって。動画なんかも盛れてるなっつって。「スノる」そのもののツイートはなかったけれどもSNOWに関する言説はあった。

 

 

 

第8位:ゲロ◯◯

該当ツイートあり。

これは普通に使っている気がする。たとえば「ゲロうま」でtwitter検索してみたらば去年の夏が出てくる。

 

 

銀笹はたしか汐留あたりにあるラーメン屋さんであり、ゲロうまである。他にも「ゲロ」で検索すると「ゲロねむ」「ゲロ暑い」「ゲロおもしろい」など、去年以前に使われていた。ただし「ゲロ」で検索すると本来の意味、吐瀉物を意味する「ゲロ」に関するツイートも見受けられ、年に1回ぐらいは吐いてるなぁってのを確認できます。あるいは「ゲボ」なら、と思い検索してみたらこちらは100%吐瀉物である。

 

 

第7位:BFF

該当ツイート無し。

Best Friend Foreverを意味する。いわゆる古い言葉でいうズッ友。今はBFFと呼ぶらしい。ぱっと見てビーフ感がある。「ビーフ」で検索するとわさビーフに関するツイートが散見された。わさビーフは至高。

 

 

第6位:マ!?

該当ツイート無し。

「マジ?」の略である。「マ?」で検索すると「青山テルマ」というのが出てきたけれどもかつての非公式RTで恥ずかしいので埋め込みはよしておく。昔はリツイートやら今の埋め込み型引用RTが無かったんだよ。

 

 

 第5位:はげる

該当ツイート無し。

意味は毛が抜けそうなほど、うれしいという意味。つまりはぶち上げってかんじかしら。意味のそれは置いておいて「はげる」「ハゲる」は流石に何かしらツイートあるかと思ったらばこれも無かった。「ハゲ」はさすがにあったけれども、これはもう本来の意味でしかない。

 

鋭く切り込む3年前のツイート。  

 

 

第4位:アモーレ

該当ツイートなし。

これは普通の流行語大賞にも入っていたサッカー選手のアレだけれど、JKの間では恋人の意味ではなく、親友としての意味も持つようになる。そういえば同僚がサラリーマン川柳に応募するとか言っていた。サラリーマン川柳というのは時事ネタが結構来るので、時事ネタとサラリーマンの悲哀を重ねるところにその妙があるとして、

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◯◯◯◯◯(怠惰な妻を描く)

かつてアモーレ

今◯◯ーレ(韻を踏んでネガなかんじに)

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にしたらいけんちゃう?とアドバイスしておいた。綾小路きみまろの気分である。知らんけど。

 

 

第3位:◯◯まる

該当ツイートなしまる。

句点「。」をひらがなとしたのがこの「◯◯まる」ですまる。「OK。」を「おけまる」と記すまる。丸みをおびるというのはつまりはかわいさや柔らかさを表すもので、丸ゴシックフォントもあるいはそういう印象を与えるので、柔らかい、あたたかいデザインによく使われるまる。

 

「◯◯まる。」と書いてしまうと「まる」と「。」が重なり「◯◯まるまる」となるけれども、しかし文章というのはやはり句点が必要であり、句点がないと読むのに困難を極める。つまりはJKの間では「まる。」は「まるまる。」と増殖していき、無限の「まる」ののち、最後に「。」となるのだろう。

 

 

第2位:よき

該当ツイートなし。

「よきかな」がいくつかあったけれども、ここでは「よき」単体での利用であった。あるいは「よきよき」と2つ連ねての利用である。この利用方法としては無くて残念である。 あるいは「良さ」はよくつかう。

 

 

 「良さがある」。これはただ「良い」と言えばいいものを「良さがある」と言い換えることによりちょっと言葉を変えてみよう意識しているアホさを表しているという認識である。

 

 ただの変態である。

 

 

第1位:卍(まんじ)

該当ツイートなし。

これは完全に知らなかった。観測範囲外の言葉であって、さらにそれが1位となるとそのショックは大きい。そして番組を見ていたけれどもその使い方が全然しっくり来ず、いよいよJKとおれの差を感じる。

無いのはわかっているけれども「卍」でtwitter検索すると「卍固め」ぐらいしか出ないのである。

 

 

おれはあるいはJKの可能性も

2/10である。2/10は多いのか少ないのか、0であればあるいはおれはJKではないと断言するのだけれども、この2という数字はやっかいであり、もしかするとおれはJKなのかもしれないという一縷の望みが出て来るのではなかろうか、という結論に落ち着いた。

JK流行語チャレンジしてみたらよいまる