9回裏最後のバッターの最後の一球を、客席に向かって投げてそのままマウンドからピッチャーが消えてくようなブログ

平日は1000〜2000文字ぐらい、土日は4000文字ぐらい書きますがどちらも端的に言うと20文字くらいに収まるブログです。

被告は「魔が差してしまって」と答えがち

朝早くから渋谷でコーヒーを飲んでいる。というのは何も渋谷でオールをして朝までずんちゃかずんちゃか踊った後に朝ごはんでも食べようかとカフェに入ったわけではない。昨日は金曜日というのにしっかり1時ごろには眠りにつき、8時前には起床してあさが来たに備えた。

 

友人の結婚パーティーが行われる。あさが来たを見終えて準備を整え渋谷に出る。 まぁ何も結婚パーティーに参加するだけであれば飲んで祝って終わる話ではあるけれども今日は二部制であり二部の進行のスタッフになってしまった。 BGMを担当する。重要だ。

 

まぁ指定された曲を指定されたタイミングでぽちっとクリックすればいいだけなので別段難しくはないだろう。 たとえばどこどこのタイミングでブルーノ・マーズのMarry Youを流すというものがあるとしよう。 とても素敵な曲であり入場の際なんかにもよいだろう。

 

ドラマgleeでも主人公のお母さんが再婚する結婚式でカバーされており、グリークラブのみんなで歌って踊る楽しく感動するシーンだ。

 

押すだけの話なのでタイミングさえ間違えなければなんの問題もないのだろうけれどもしかし機械というのは時に考えもしない動作をする。 よし、ここでMarry Youだ。と判断してポチッとクリックをして、もしゲスの極み乙女「私以外私じゃないの」を流してしまった日なんかには昨今世間を賑わす不倫騒動になぞらえられ大顰蹙を買うだろう。ビンゴ大会のときに盛り上がる曲をかけるはずがうっかりエンヤを流してしまうとしっとりとした空気になってしまう。宴もたけなわ、そろそろ解散でっせというタイミングでドリフの大爆笑を流れてしまう危険性もある。

 

 

何も機械の誤動作だけが怖いわけではない。

 

中学生のころ、社会見学で裁判所に行った。地方裁判所の法廷はそのほとんどが麻薬の裁判だったけれども、被告は総じて「なぜ使用したのか」という問いに「魔が差してしまって」と答えたのを憶えている。同級生は傍聴席から「死刑だ!」と叫び、裁判長に「君、退廷しなさい」と追い出された。

 

人は時に魔が差してしまう。被告は魔が差して覚せい剤を使用し、同級生は魔が差して「死刑だ!」と叫んでしまった。法廷というその小さく狭い空間に魔が渦巻いていた。ということはおれに魔が差してしまう可能性もあるのだろう。新郎挨拶の際に鳥肌実の演説を流してしまいたくなるのかもしれない。そうなるとぶち壊しだ。一生のうちの大きなイベントである結婚パーティー。無事に終わってほしい。

 

まぁ特に何をするわけでもないけれども、今日という日が素敵な日になって、新郎新婦ともに良い思い出になればいいなと思う。