9回裏最後のバッターの最後の一球を、客席に向かって投げてそのままマウンドからピッチャーが消えてくようなブログ

平日は1000〜2000文字ぐらい、土日は4000文字ぐらい書きますがどちらも端的に言うと20文字くらいに収まるブログです。

行動と体験とアフィとライターとメディアと。

メディアがどうだとかステマ(誤用じゃない本来の意味での)がどうだとかインターネットが騒がしくなっていて、そういや昨日はアフィリエイトに火がついたなというかんじで。

 

www.buzzfeed.com

 

 

アフィリエイトというのはつまりはどこぞの企業が宣伝したい商品なんかがあって、そそりゃまぁ売れれば会社が儲かるから当然売りたいんだけど、じゃあどうやったら売れるかっつってどの企業も頭を悩ましているわけで。

 

で、まぁたとえばテレビにCMを出したらいくらかかって、じゃあ新聞も併せて、といった手段の選択肢の中の一つにインターネットがあって、じゃあインターネットの中でもサイトつくって検索広告出して、とか、お金払ってスポンサードコンテンツをつくってもらったり、どうすれば一番費用対効果が良いのか考える人がいるわけで。

 

その中の一つにアフィリエイトってのがあって、アフィリエイトっつうのは4つの中継点というか、ポイント、商品を売りたい企業、アフィリエイト会社、アフィリエイター、ユーザーの4ポイントからなっていて、簡単に流れをいうと

 

企業アフィリエイト会社さん、このAっていう商品宣伝してちょ。月にこれだけお金払うから。さらに一個10000円なんやけどひとつ売れたら8000円バックしますわ」

アフィリエイト会社「よっしゃ、宣伝したろ。といってもワシが宣伝するんちゃうで。アフィリエイターさんっちゅう宣伝してくれる人たちがうちにたくさんいてて、その人たちに宣伝してもらうようお願いしまっさ。アフィリエイターさん、これ宣伝してくんなはれ。アフィリエイターさんのところを経由して1個売れたら8000円お支払しますわ」

アフィリエイター「お、マジすか。じゃあちょいその記事でもつくってみよかしらん。ふむ、『商品Aで肌がきれいになる理由99選www』これで書いてみよう。書き書き。よっしゃ、できた。公開、と。」

ユーザー「肌がきれいになりたみ。「肌 きれい」で検索して、おや、商品Aってなんぞ、ふむ、なるほど、99個も、よっしゃ、試してみよう。ポチッと。」

アフィリエイター「お、売れた。やっぴ〜〜。2000円ゲット〜〜」

アフィリエイト会社「お、売れた。やっぴ〜〜。6000円ゲット〜〜」

企業「お、売れた。やっぴ〜〜」

という流れがあるものであって。

 

アフィリエイトにもいくつか種類があって、↑の例であれば商品をつくった企業が「これ宣伝してちょ」なんだけど、たとえばamazon楽天アフィリエイトなんかは企業のところは省略してアフィリエイト会社の欄にamazon楽天が入るってかんじで、「アフィリエイターさん、売れたら何%払いますわ」みたいな仕組み。

 

で、まぁこの仕組みは健全な前提のうえでいいと思うんだけど、ユーザーが見て買うかどうかを決める、つまりはお金や満足が動くシーンに直面するのであって、ここに二種のアフィリエイターに分かれる。それはつまりは「商品Aって自分使ってるんやけど、これマジでおすすめ。なんでみんな使わないの。いや、マジでいいんよ。」といったガチおすすめしてくるおせっかいパターンと、「まぁようわからんけど、とりあえず売れたらこっちにお金入るから売れるようにつくってみよう」パターン。

 

で、残念ながら、前者の場合は「私これ使ってるんですけどマジおすすめ。なんでみんな使わないの」、後者のパターンの場合には「私これつかってるんですけどマジおすすめ(ウソ)。なんでみんな使わないの」とアウトプットが同じになる。

 

後者の場合はさらに質の悪いものもあって、「じゃあ他の商品も併せてランキングにしたろ、日本人はランキング好きやからな、よっしゃ、口コミもあったほうが売れるらしいわ、よし、アットコスメのコメント見てみて、ふむふむ、こう書き直して、と、効能とかようわからんけど検索してコピペしてみて、あ、そうや今ならなんぼってことにしとこうか、あとこういう風に検索してくる人いるやろからこういうタイトルにして。」みたいな感じで、売るためにこたつでつらつらと書いていくものであって、とはいえ残念ながらこっちのほうが売れる。百聞は一見に、百見は一触に、が必ずしもそうならない世界だ。

 

ちょろっと前にあった「アフィリエイトじゃないからクリックしていいよ」話は根があって、つまりは後者のアフィリエイターとメディアライターの違いであって、メディアのライターはガチでおすすめしているはずだし熱量が伴うはず。百聞は一見に、百見は一触に如かないはず。たとえば直接「この商品宣伝してちょ」という依頼ももちろんあるだろうけれども、その際にも実際に使って、体験や行動を元にして書くはず(もちろんスポンサードっての明記して)。「はず」が続くのは理想だからかしら。ライターって言葉も立つ場所が多くてそれぞれ異なるから括るのもアレなんだけど。

 

やっぱ顔出して自分で体験して自分がやってるってのを出してってのが伝わるとは思うんだけど、あとはそのお金と手間のバランスかしら。この体験や行動というのはつまりは前述のアフィの話や昨今のコピペ騒動にも紐づくところでもあって。

 

ヌートンというサイトでライターをしていて、ここ最近書けていないのは昨今読書に耽っており、夜、歌舞伎町なんかに遊びにいくことが激減していて、新しい体験やガチでおすすめしたいものが無いからであってこのままではマズい。ネタが無いというのはつまりは自分に何も無いかというのが表れているようでやばみ、つらたん。書を捨てて町に出よう。