9回裏最後のバッターの最後の一球を、客席に向かって投げてそのままマウンドからピッチャーが消えてくようなブログ

平日は1000〜2000文字ぐらい、土日は4000文字ぐらい書きますがどちらも端的に言うと20文字くらいに収まるブログです。

ビジネスマナー

ビジネスマナーというと、「社会人として当然」とか「社会人が必要とされる」的な煽り文句で、列挙したウェブサイトや書籍、あるいはビジネスマナー講座なるセミナーも開催されていたりするけれどもどうにもこうにも疑問である。

 

 

会社によってはあるいは自社で一斉に研修を行うところもあれば、セミナーに参加させてもらえるところもあったり規模によってそれぞれかと思われるけれども、弊社はありがたくも後者であり新入社員を対象に1日のセミナーを受けさせてもらえて良さがあるなっつって。

 

とはいえちょろっとサイトを覗いてみると

ビジネスマナーとは仕事をする上で必要とされるマナーの総称です。マナーと一口に言っても挨拶やお辞儀の仕方といった基本的なものから、ビジネスの現場で必要となる名刺の渡し方など多岐にわたります。ビジネスマナーはコミュニケーションの潤滑油のようなもので、人と人を結びつける最初の一歩なのです。

ビジネスマナーとは / ビジネスマナー講座

とたいそうに書かれており、その内容も身だしなみのマナー、ヘアスタイルやスーツ、ひいてはクールビズに言及されており、他にも敬語、お辞儀お茶の淹れ方・出し方、エレベーターでの上座下座まで丁寧に解説されていてあまりにも罪である。

 

何が罪かというと無駄な基準を設けることによって、そこからはみ出したことをダメと思われることであり、「なんだこのお茶の出し方は!ビジネスマナーがまるでなってないぞプンプン!」とか「貴様!エレベーターの位置がまるでなってない!」と気分を害する者が出て来るところである。たとえばお茶を出すときにテーブルにドン!と置く者はビジネス以前の問題であって、スッと置くのが当然であるけれども、なんか右側から出すとか、上座から出すとかそういうのがクソであって、そんなもん気にするリソースあれば他に当てる方が有益である。

 

つまりは「ビジネスマナー」と銘打ちビジネス上であたかも必用とされるように表現され、さらにはそれが完全に必用とされると思ってしまう人がいるので、不必要なリソースを割かれ生産性が低くなるのであって、つまりはマナーは必用だけどビジネスマナーは必用ないってことであって、ccに入るメールを見てやたら「存じる」が入ってると「存じんなし」と存じる所存。

 

マナー、つまりは礼であり、あいさつや敬語あるいは丁寧語なんかはビジネス以前の問題であって。つまりは対人、年齢にかかわらず相手を大人として見るってだけでよくて、んなもん今までの人生である程度磨かれてるだろって話であり、新人ボーイがビジネスマナー講座に出向かされるというのを聞き及んで「ビジネスマナーなんか必用なくて、そういうことしてるから日本のGDPが上がらないんだよ」と言ったらきょとんとされたので書き連ねた次第であり、ビジネスマナー講座よりもwikipediaの「大人」の項目を読んだらそれでいいんじゃないか、って話。  マナー以上のビジネスマナーは気にすんなよベイベー。