9回裏最後のバッターの最後の一球を、客席に向かって投げてそのままマウンドからピッチャーが消えてくようなブログ

平日は1000〜2000文字ぐらい、土日は4000文字ぐらい書きますがどちらも端的に言うと20文字くらいに収まるブログです。

ボーナス

風邪が治り切るようで治りきらないのは33歳という年齢がその原因かと類推されるけれども、そのちょろっと体の芯に残るぼんやり感とともに全知全能感に溢れているのは12月9日がお給料日だったからである。サッラリーマンであるおれは毎月決まった日時、つまりは10日にお賃金が三菱東京UFJ銀行の口座に振り込まれるのであり、10日が土日である場合にはその前日である金曜日に振り込まれる。さらには12月である。20日だかそこらにボーナス、賞与が振り込まれる。

 

 

 

ボーナスというと明細を見てくわぁ控除多すぎと嘆くシーズンでもあるけれども、やはり普段の賃金からさらに多くのお金が入るというのは無敵感をもたらす。すなわちこれが甘い罠である。甘い甘いミルク&ハニーである。

 

 

たとえばここ数年の12月を振り返ると、だいたいは11月には持ち金の全てを使っており、ただわずかでもキャッシュを残すという目的のためだけにタバコをクレジットカードでカートン買いし、なんとか12月10日のお賃金日を待ち望む生活である。12月10日のお賃金が入るとゆうてる間にナスボー、つまりはボーナスが入るので当面の生活は安定である。そこに罠がある。ボーナスが入るからまぁお金使ってもいいや、と12月10日に入るお賃金をボーナスが入るまでにほぼほぼ使いきるという生活が続いており、そのダメージは次のボーナス頃にボディーブローのように響き、5月のゴールデンウィークのころに生活は逼迫、どこか出かけることもままならず、ひとさじの味噌と米2合を食べその日その日を乗り切る生活となる。

 

 

つまりは今である。この土日である。たとえば今からパチンコに行き3万円負けたとしてもまぁいいや、むしろ3万で済んでラッキーとなるのであり、それはなぜならもうすぐボーナスが入るからである。この3万が半年後のボーナス前に響く。さらには12月というと飲み会が重なる。行く先々でお金が飛んでいくけれどもまぁいいや、なぜならもうすぐボーナスが入るからである。これもまた半年後のボーナス前に響く。

 

 

この土日は正念場である。たとえば今日は夕方から忘年会があるのでそれまでの時間をいかにお金を使わずに過ごすか。明日は昼から取材を予定しており夕方前に終るのでその後いかにお金を使わずに過ごすかである。財布の紐を締めていく。

 

 

しかしこの日曜日の競馬、阪神ジュベナイルフィリーズである。

2歳女王を決めるこのレースは有力視されているミスエルテが牡馬へと挑むこともあり一枚欠けるがそれでもなお強そうな馬が集まり混戦模様だ。ソウルスターリング、レーヌミノル、ジューエヌコール、リスグラシュー辺りが上位と見られているけれどもヴゼットジョリー、ディーパワンサ辺りもチャンスがあるかもしれない。

若き牝馬達が走るその先には来年のクラシックがある。桜が咲く頃にはこのメンバーの中でどのように勢力がわかれているか。ここにいない馬もいるかもしれない。このレースで圧倒的なパフォーマンスを見せ大本命になっているかもしれない。競馬とは1レースだけではなく継続である。デジタルではなくアナログである。

 

 

ボーナスが入るという余裕がある。ここにぶちこんでボーナスを倍プッシュにするチャンスもある。ここは我慢である。我慢の競馬である。我慢してただただブログを書くのである。