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資産など無い

平日は1000〜2000文字ぐらい、土日は4000文字ぐらい書きますがどちらも端的に言うと20文字くらいに収まるブログです。

サラベスのエッグベネディクト

雑記-食 雑記

エッグベネディクトという食べ物を知ったのはもうかなり前の話だ。

名前から察するに卵をつかった料理だというのは一目瞭然であるけれども、やっかいなのはその造形であり、たとえばwikipediaエッグベネディクトの項目を見ると

 

 

 

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wikipediaより

 

このような造形。

エッグというのはつまりはこの黄色いものなのかしらん、という疑いを持つ。そして2年ほど前に新宿にサラベスというお店ができた。サラベスというお店は宣伝文句によると「ニューヨークの朝食の女王」と呼ばれている。ニューヨーク、ここではあえてNYと書かせていただくけれども、NYでは多くのセレブリティに愛されるレストランであり、パンケーキやフレンチトースト、そしてこのエッグベネディクトを売りにしている。

 

 

それにしてもこのエッグベネディクトである。この世界には二種類の人間しかいない。それはエッグベネディクトを食べたことがある人か、エッグベネディクトを食べたことがない人かの二種類だ。そしておれは後者だ。これは良くない。なぜなら食べたことがないからだ。

 

 

コンテンツイズキングとはマーケティングで言われる言葉である。それはwebで特に顕著だったり、曖昧な「良質なコンテンツ」という言葉が使われたりするけれどもwebの限りではなく、イベントでもテレビでもなんでもだ。つまりはそこに何が入っているか、どのような内容か、どのような情報か、どのような仕組みかといったコンテンツが重要である。そこからさらに進化して、大事なのはそのコンテンツを通した経験なのではないだろうか。つまりはエクスペリエンスイズキングである。

 

 

エッグベネディクトを食べたことがある人か、エッグベネディクトを食べたことが無いか。食べた事がある人よりも経験値が劣っているのである。

 

 

さて、このエッグベネディクトがどういう料理かは依然不明である。言葉から類推するとエッグの次のベネディクトがキーとなるだろう。ベネディクトという言葉で最初に思いつくのは前ローマ教皇ベネディクト16世ではないだろうか。しかし卵とローマ教皇がどのようなアウトプットで料理として提供されるのかは類推に難い。じゃぁもう行ってみよかしらん、となるのは必然で、昨日の土曜日、新宿ルミネにあるサラベスに足を運んだ。

 

 

新宿ルミネ2の2階にあるそのお店は盛況であり、名前を告げて40分ほど待つことになった。平日はそんなことも無いと聞いたけれども、やはり土日の新宿は人で溢れかえる。海外からの旅行客も目立った。席に通されエッグベネディクトとレモネードをオーダーする。なんかアメリカっぽく?やっぱレモネードっしょ?

 

 

そして待つこと10分ほど。ついにベネディクトがその姿を目の前に表すのである。

 

 

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美しさがある。ラブリーでありテイスティーなその造形は食欲ではなく、視覚を通した満足感を与える。しかしその視覚を通したサティスファイにもまだ先があり、ナイフとフォークで切り分けようとすると半熟。半熟のポーチドエッグが切り裂かれトロトロと卵の黄身が溢れ出る。芸術品である。食とは味覚だけではなく視覚も通して経験となる。

 

 

いざ実食である。パンとハムと卵とソースが混ぜ合わさったそのエッグベネディクトを口に運ぶ。

 

 

エッグマックマフィンである。エッグマックマフィンであると書くと誤解が生まれるのであり、ではエッグマックマフィンの上位であるとしよう。方向性は同じものとして、より香るマフィン、旨味が凝縮されたハム、完全な食感およびまろやかさを演出する卵が利用されているエッグマックマフィンである。

 

グラップラー刃牙というマンガがある。グラップラー刃牙刃牙、バキとタイトルを変えながら連載が続く格闘技のバトル漫画でおもに男性に人気を誇りアメトークでもグラップラー刃牙芸人が催されたぐらいだ。

その漫画にこういう下りがあった。囚人でありながら自由であり、その刑務所を牛耳っているビスケット・オリバの食事シーンである。高級料理が並ぶそのテーブルにワインがある。聞くと高級車一台分の値で取り引きされるというワインだ。それを飲みオリバは考える。10ドルで売られる手頃なワインの10000倍もの価値がこれのどこにあるのか。「ウマさはせいぜいが19倍、喜びもせいぜいが22倍」。金額と満足度は比例しないのである。

 

 

エッグマックマフィンの値段は250円であり、サラベスのエッグベネディクトは1400円でその差は6倍ほどある。ではうまさや満足度が6倍かと問われると否である。

 

 

昨今ある程度のものはある程度のコストで賄われるのである。そこから先はその少しの差、その先を追求する努力であり、少し先に進むのに莫大な時間とコストが嵩むのである。そのコストがユーザーに対する費用として如実に表れるのであり、この値段の差になるのはいたしかたないのである。グラップラー刃牙はいつも大事なことを教えてくれる。「爆発」の「爆」の字が訓読みで「爆(は)ぜる」と読むことを教えてくれたのもグラップラー刃牙なのだ。

 

 

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さて、話は戻ってサラベスである。うまい。間違いなく。そしてその見た目。美しい。エッグベネディクトを食べた事が無い人よりもエッグベネディクトを食べたことがあるという事実ができた。満足だ。でもどこか少し、次はフレンチトーストにしようという気持ちになった。

 

 

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