今日のできるビジネスパーソン占いカウントダウン
やはり時間というのは平等に限られており、朝もまた平等に訪れる。できるビジネスパーソンの朝は早い。たとえば「できるビジネスパーソンの朝は早い。」とマイコンに入力しググッてみると「一流の人は朝に強い!」とか「出世する人は朝型といわれる」とかそういった類のワードが事例とともに出てくるのであるいはそうなんだろう。
しかしこれは文脈の罠であり、たとえば「一流の人は朝に強い」とするならば、朝に強い人の中に一流の人がいたわけで、朝に強い人がみな全て一流という限りではない。つまりはこれは錯覚、あるいは煽動、ミスリーディングを誘導する話法であり、あ、じゃぁおれっちも朝に強ければ一流なんだぞいという錯覚である。具体的な例を元にそれを一般に当てはめるという罠である。そしておれはその罠にハマる。
クズの朝は早い。たとえば毎朝5時半に起きて7時には職場近くのPRONTOでコーヒーをちゅらちゅらと啜りながらMacbook Airと向き合い朝活。たとえばそれは仕事をしたり、クソブログを書いたり、別メディアで書いているものについて考えたり、本を読んだり、スマホゲームをしているとても健全たる朝活。つまりは朝に強く朝活をしているからおれっちも一流である。
では朝起きて家を出るまでの間、つまりは職場までは自転車で30分ほどであり、朝起きる5時半から家を出る6時半の話。朝活のための時間であり、できるビジネスパーソンを形成する蕾、あるいはサナギ時間である。風呂に入ってコーヒーをすすってタバコを吸ってテレビを見て、たとえば今日であればASKAの話題がもちきりであり、もはや映像や情報としてのテレビではなく、音響。静かなのは寂しいからさ。静寂って言葉の中にも寂しいってことばがあるように。明け方の朝の静けさ。たとえばおれがクラシック音楽を好むのであれば、コーヒーを啜りながらクラッシックを流してなんか洒落てる朝を演出するけれどもPCもiPhoneをいじるのもめんどいのでテレビのスイッチを入れるわけで。枯れ木も山の賑わいと同じようにテレビの音も寂しさを打ち破る賑わいである。
今日の占いカウントダウン。音響としてのテレビの中についつい聞き耳を立ててしまう罪深いコンテンツである。朝もはようから生まれた日によってその日のお前は最高さ、あるいは貴様は今日はもうダメだとレッテルを貼られる罪深いコンテンツである。しかしそれでもなお一喜一憂する。
たとえば今日、おれのやぎ座は12位、最下位であり、もうトラブルが起こるのだろうという気分で持ち切りである。たとえば最下位だった日もそれぞれで、その日の気分により「ガハハ!風吹かば吹け!雨降らば降れ!」と一笑に付すこともあれば、「今日はもうだめだ」となる場合もある。はたしてできるビジネスパーソン、1位の場合は超絶できるビジネスパーソンオブザデイとなり、12位の場合はできる度が少なめなビジネスパーソンオブザデイ止まりとなるかもしれない。今日はどれぐらいできるのだろう。今日のやぎ座は最下位で、来年の手帳を買うと良いようです。