読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

資産など無い

平日は1000〜2000文字ぐらい、土日は4000文字ぐらい書きますがどちらも端的に言うと20文字くらいに収まるブログです。

家にいたくない。

家にいたくない。

 

今朝、寒さで眠りから覚めるとまだ5時ごろかしらんという暗さだった。二度寝というのは寝坊の危険性をはらんでいるからこその至福であり、一度二度寝(一度二度寝)をしてしまうと本来起きるべき時間をとうに過ぎて起床、光の速さで支度をしないと間に合わないけれどもまぁなんか遅れるしもういいやとなりゆっくりと朝風呂をする可能性がある。ユニットバスの半分までお湯を張り、ドラッグストアで購買したバブ的なものを投入。森の香りの中で半身浴して過ごしては気分は爽快、良い気分でチャリにまたがり会社を目指すと余裕で遅刻であり、さらには朝イチから大事な打ち合わせが入っていたりしておりこっぴどく叱られることもあるため大変危険である。しかし我々は二度寝の幸福感、多幸感を知るわけであり、これはさらに毎日訪れてもよいものである。幸せってなんだっけ?と問う者がいる。幸せとは二度寝である。禁忌を侵すことである。全ての幸せは背徳の中に存在するのであり、その幸せの可能性は毎日訪れる。というのは置いておいて、今朝目が覚めたおれ、もう一眠りすっかなぁと思いながら枕元のiPhone、ホームボタンを押してみると、ホーム画面に設定してある林家木久扇の頭上に刻まれた時刻は7時30分であり、なるほど普通に起きる時間であった。ここからシャワーをちょうだいしたらば朝がきたが始まる時間であり、コーヒーを飲みながら連ドラを見て一服したらば会社に向かうサラリーマンである。8時半には家を出ると、道中代々木八幡宮に寄ったところで9時すぎには会社に到着する。ここで君はおれの会社が9時半始業と思うかもしれない。その答えは否であり、10時始業である。10時始業なのに1時間も前に会社に行くのはなぜか。いわゆる社畜だからか。おれが無能極まりなく仕事が溜まっておっつかないからか。朝誰もいないオフィスのほうが仕事が捗るからか。電車が遅れるリスクを過大に評価しているからか。道中不意にお腹が痛くなりトイレで1時間ウンウン唸る可能性があるからか。会社の時計が狂っているからか。そのどれも否である。まぁ端的に言うと家にいたくない。

 

家とは何をする場所だろうかと考えるとごはんを食べ、テレビや映画を見て、風呂に入り、セックスや自慰にいそしみ、寝る場所である。これ以外の他には何もしないのであり何もしたくないのである。ここで君は「おまいさんは本を読むだろうに。家で本を読んだらよいではないか」と問うかもしれない。ここも答えは否であり、たとえば本を読むのであれば新宿に出てコーヒーでも飲みながら読むのを是としている。そうすると君は「おまいさんはインターネットを生業としているだろうに。ネットサーフィンでもすればよいではないか」と問うかもしれない。ここも答えは否であり、インターネットに正面から対峙するのもまたどこか外でPCを開いてカタカタしたりスマホをひょいひょいと操るのである。というかネットサーフィンなんかは仕事中に死ぬほどしているのであり、ネットサーフィンが仕事のようなものである。嘘である。しかし一部は本当であり、インターネットに従事する今、この今の瞬間、ネット上ではどのようなコンテンツができ、消費され、流行り、SNSにどのような意見が出ているのかを察知するのも仕事であるという建前で仕事中にyoutubeをがっつり見ているのであり、人事考課の面談でyoutubeを見るなと怒られるのである。とすると君は「君はhuluの会員であろう。映画でも見ればよいではないか。」と問うかもしれない。なるほど答えは否であり、たとえばおれの手元にPS3があったのならばテレビ画面で映画を映し出すこともしていたのだけれども、諸事情によりPS3は手元を離れ、あるのはiPhoneおよびMacbook Air1台、11インチで見る映画などは映画でもなんでもなくあえなく却下である。すると君は「おまえは以前ピクルスをつくったことがあるだろう。料理なんかをしてみてはどうだろう。料理をしたうえでその写真をSNSに投稿し自己承認欲求を満たしてみてはいかがだろうか。」と問うかもしれない。その問に対しては「めんどいしメンディーし関口メンディー」と返すしかなく否である。はてさて君は「貴様は凡庸で仕事もできない無能であるからゆえ仕事がたんまり溜め込んでいるだろうに。家でばばっと仕事をこなすと明日の仕事が楽になるのではなかろうか?」と問うかもしれない。残念ながらここも答えは否である。家で仕事なんてもっての他であり、プライベートである空間を仕事に侵食されるなど地獄以外の何物でもなかろう。とここまで書いておきながら他の例が思い浮かばないぐらいには家ですることがわからないのである。家とは何をする場所か。おまえらは家で何をしているんだ。平日仕事を終え、一杯もひっかけずに家に帰って時計を見て10時だったらばそこから何をするのだろう。土日に朝目覚めて特に予定も無い日、家で何をするのであろうか。まぁ端的に言うと家にいたくない。

 

今の住まいであるところの西新宿に引っ越したのは昨年の5月ごろである。西新宿と言ってもその端である五丁目のほうでありギリ新宿である感は否めないのだけれども、「どこ住んでんの?」と聞かれると「新宿」、もしくは「西新宿」と答えてしまう。これは東北沢や代田に住んでる人がどこに住んでいるか聞かれた際に「下北」もしくは「下北らへん」と答えてしまうのと同じ現象である。要町に住んでいる者が「どこ住んでんの?」と問われて「池袋」と答えるのと同じシステムである。人はなぜか見栄をはりシンボルに集約してしまうものである。というのは置いておくと、普段新宿で飲んで帰ることが多いため新宿で終電を気にせずワンメーターの距離に引っ越したいなぁというのがその本質であり、平日早くに仕事を終えると新宿に立ち寄り一杯ひっかけ、仕事が遅い日は遅い日でぐったりと疲れており家に帰るのは遅く、そのいずれも夜は寝ればそれでおしまいとなる話である。では逆に土日はどうかというと、前述の通りチャリに跨れば新宿に出るのはすぐのためである。特に予定がなくても家にいるのがなんかもったいない気がして仕方なく、どこかに出かけたくなるのであり、それはすなわち新宿である。ぱっと出てぱっと時間を潰すことができれば家にいてダラダラするよりも性に合っているのである。たとえばそれはおれが独身であり一人住まいであることから起こるのかもしれない。がしかし、これは何も今に限った話しではなく、というのは昨年まで同棲をしていたのだけれども、その時も同じく家にいたくなくて仕方なかったのであり、新宿や渋谷に出て本を読んだりパチンコに勤しんだりするクズっぷりを発揮していたのであり、そもそも幡ヶ谷に住むか神奈川の溝ノ口に住むかで検討した際にどうしても都心近くに住んでおきたく幡ヶ谷に採決したものである。その前に千歳烏山に住んでいたと当時はびっくりするぐらいお金がなかったのだけれども、それでも家で過ごしたいとは思わず、駅前の図書館で小説を借り、駅前のドトールエクセルシオールをハシゴして本を読む生活をしていたのである。まぁ端的に言うと家にいたくない。

 

さて人が住む間取りとしては1ルームだったりロフトがあったりリビングがあて何LDKとかがあったりするのだけれども、一人で住まうのにはどれが最適なのだろうかというのは家にいたくないおれにも家にいたい君にも同じく課されるお題である。東京の家賃が高いというのは周知の事実で、無職でありニートの状態で東京に出てきたのはたしか25,6才ぐらいだったかと思うのだけれども、なぜか23区に住みたいという願望にとらわれるほどには田舎者だったおれ、無い金では住めるところにも限りがあり、世田谷のはしっこである千歳烏山、駅から徒歩10分近く歩いた先に佇むグランドハイツとは名ばかりの古いアパートに住まう。そこから職につき、地獄のような日々を千歳烏山で過ごしたのちに一度転職を経て人並みになった今、千歳烏山のグランドハイツを離れ、幡ヶ谷経て西新宿に住まっている。他物件と比較すると全然高くない物件に入れたのはラッキーである。しかしながら東京の家賃が高いというのはガチであり、先日大阪に帰省した際に実家の最寄り駅にある不動産屋に掲出されている物件情報を見たらば、おれが今住んでいる1Rユニットバスと同じ家賃で3LDKセパレートに住めるぐらいには東京の家賃は頭がおかしいのであるけれども、もしおれが3LDKに住めるのであれば一部屋は寝室とし、一部屋は書斎とし、一部屋は家に女連れで来た友人がセックスできるような部屋にしたい。そしてその部屋をムフフ部屋と名付けたい。そのムフフ部屋は友人にも周知し、それを利用したい際にはきちんと「ムフフ部屋貸して?」とおれに問うのを条件としたい。おれは3LDKに住みたい。ひとり独身であるとしても3LDKに住みたい。しかし新宿近辺で3LDKに住まうとなると莫大な予算が必要であり、稼ぎを増やさねばならないのがつらい。今の1Rを毎月ひいひい言いながら支払っているおれには途方も無い話である。3LDKに住みたい。2LDKでもいいや。書斎を削ろう。一部屋を寝室としてもう一部屋がムフフ部屋でもいいや。おもしろい家ならいたいと思うかもしれない。けれども家にはいたくない。いたくない家の家賃をひいひい言いながら支払っている。家賃を払った今、おれには住所があり、おれには帰るべき家があるのであり、家に帰りたくないから仕事を終えた今、渋谷のベローチェでこのブログを書いているのであり、このブログを書き終えると新宿に一杯ひっかけに行くのである。まぁ端的に言うと家にいたくない。

 

家にいたくない。

広告を非表示にする