9回裏最後のバッターの最後の一球を、客席に向かって投げてそのままマウンドからピッチャーが消えてくようなブログ

平日は1000〜2000文字ぐらい、土日は4000文字ぐらい書きますがどちらも端的に言うと20文字くらいに収まるブログです。

何事も気を抜いた瞬間というのが一番危うい。

 

昨今、花粉のシーズンとなると街中にあるオルゴールがちんたらちんたら鳴り響くような病院では予約システムが完備され、インターネット、あるいは電話から時間を指定し待ち時間が少なく受診できる仕組みが提供されがしかし利点はあるけれどもそもそも予約がぱんぱんであり、希望の時間に行くこと自体が難しく、さらには予約をせずに行くとやれ待ち時間が2時間だとか今日は無理だとか門前払い、人が集中するというのはつまりはこういうことであるけれども、何事にも穴場、抜け道、グレーゾーン、法律の隙間というのは存在するのであってつまりは恵比寿の裏側、大通りの一つ裏手にある昭和からあるような設備も古い耳鼻咽喉科、病院というよりなんか耳鼻咽喉科たる、よくあるような待合と診察室が分かれているような数LDKの作りではなく1ルーム、受付あるいは待合的にソファはあるけれどもそこから診療がまる見え、鼻に何かしらぶっ刺されている様やあのネブラなんとかっつうの?なんか吸入器的なやつ、あれをぶっ刺しているのもまる見えな昭和の耳鼻咽喉科、とはいえそれは親切な対応だなっつって、待ち時間も少ないし診察が終わると即会計してくれて時間もかからないっつって1月下旬から今の、あるいはもう過ぎ去ったであろう花粉シーズンに備えて恵比寿の裏側、耳鼻咽喉科に病院に通い花粉極まる3月4月を無事ゼロくしゃみで乗り越えたと思ったところがつまりは気を抜いた瞬間であって鼻がやばい。

 

たとえばamazon Prime松本人志がやっているドキュメンタルのシーズン2でも最高におもしろい笑いの攻防戦が繰り広げられているわけであるけれども、その中でもやはり一瞬の隙に笑いは入り込み思わず笑ってしまいカードをもらう、というものがある。大丈夫だろうと気を抜いた瞬間にふわっと入ってくるものが頭の中を駆け巡りイメージが増幅され、一度増幅されたイメージは加速度を持って倍々に増えていき堪えられなくなる。あるいは4月をこえてもう大丈夫だろうと気を抜いた瞬間に花粉あるいはハウスダストだかなんだかが鼻腔に入り込み鼻が暴走している。

 

処方されたアレルギー性の鼻炎薬を飲んでも鼻が崩壊しておりヒノキなのかハウスダストなのかは謎であるけれどもその原因は部屋にありそうな気がしていて、というのは確定なんだけれどもたとえば昨日なんかはうんともすんとも大丈夫だったわけだけれどもGW明けでほぼリハビリのように仕事を終えて部屋帰った瞬間に鼻が何かしらやばいぞっつって崩壊してきたわけで、つまりは至上命題は部屋の掃除であり、GW中に掃除機をかけたけれどもやはり3000円ぐらいのやっすい縦置き型掃除機では弱いのか改善の兆しが見られずやはりクイックルワイパーや先端にふわふわがついたアレが必要なのではなかろうかとマツモトキヨシに駆け込む予定でありよーし掃除しちゃうぞーっつって。

春にして君を離れ

春。満開になった直後の雨で今年の桜が終わって晩春。春は新しい生活が始まる季節であって、いろんな初めてにあたる人もいるだろう。

 

最初にアガサ・クリスティを読んだのはいつだろう。

時期は覚えてないけど、たぶん高校か大学の頃で、読んだ本は『そして誰もいなくなった』というのは憶えている。

 

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雨降りの桜の木の下で

桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる、と言ったのは梶井基次郎であって、つまりは美しい桜を見てなぜこうも美しいのかと不安になる。この美しさには均衡を取るものがあるはずであって、その下にはどろどろとした死があることで均衡を取れる、そう思うことで主人公自身が心の均衡が取れる、そう思うことで神秘から自由になった今なら、彼らと同じように桜の下でお酒を飲めそうだ、というものであって。

 

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『金色機械』恒川光太郎 感想:読んだ本

S級である。何がS級かというと面白さがS級である。では何の面白さがS級であるかというと表題の恒川光太郎著、『金色機械』である。

 

 

金色機械 (文春文庫)

金色機械 (文春文庫)

 

 

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『乱反射』貫井徳郎 感想:読んだ本 あとは『人間の屑』『バタフライ・エフェクト』

様々な要素が絡み合ってストーリーが螺旋状に進んで一点に帰着するといった話はミステリーではしばしばある話だけれども、その絡み合う要素というのは謎めいた要素であって、この謎がどのようにつながっていくのかドキドキしながら読み進めて、最後の最後、終点に至ったところでそれらが全てクリアになる爽快感はこの上ない。

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『乱反射』貫井徳郎 感想:読んだ本

様々な要素が絡み合ってストーリーが螺旋状に進んで一点に帰着するといった話はミステリーではしばしばある話だけれども、その絡み合う要素というのは謎めいた要素であって、この謎がどのようにつながっていくのかドキドキしながら読み進めて、最後の最後、終点に至ったところでそれらが全てクリアになる爽快感はこの上ない。

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