9回裏最後のバッターの最後の一球を、客席に向かって投げてそのままマウンドからピッチャーが消えてくようなブログ

平日は1000〜2000文字ぐらい、土日は4000文字ぐらい書きますがどちらも端的に言うと20文字くらいに収まるブログです。

DeNAの『第三者委員会調査報告書の全文開示公表のお知らせ』を読んだ感想

最近3日1冊ぐらいのペースで文庫の小説読んでいて、それは今も例外ではなくてちょうど貫井拓郎著『乱反射』を読んでたところなんだけど、その手を止めて読み始めたのはDeNAの『第三者委員会調査報告書の全文開示公表のお知らせ』であって。本文だけでP.276、表紙や目次、用語解説を含めれば全体でP.306もある長編であって、仕事中やら家に帰ったり早起きして読んで二日かけて読み終わって疲れた。さらにはこの大作を3ヶ月でまとめた調査委員会にお疲れ様でした、と。これまとめるの大変だ。

 

ってことですっかり読書ブログに成り代わった本ブログで読み切った記念に所感を。

まず最初に背景や概要や経緯を先に。

 

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『阿修羅ガール』舞城王太郎:感想 あとはラ・ラ・ランドと手法の目的化と良質なコンテンツ

ラ・ラ・ランドが話題であってまぁ見るかっつって先週だか見に行って大変おもしろく見てよかったなっつって。で、その後追っていたらば日本ではぼちぼち賛否が分かれているようで、そこまでの傑作か?という意見もぼちぼち見られるわけで。

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『さよならドビュッシー』中山七里 感想:読んだ本

何かしらの創作物をに接した感想を書くという場合には二つあって、それは内容にどこまで触れるかどうか、つまりはネタバレを含むかどうかがまず岐路になる。

 

これはいくつかのジャンルでは境界線がぼんやりする場合もあって、たとえば映画でも物によっては核心に触れることにより読んだ人がより興味を持ち実際に映画館に足を運ぶといったこともある。町山智浩宇多丸、あるいはかつての松本人志の映画レビューはそういったところ。その際にはもちろん映画の内容だけではなくそのストーリーの背景や事前知識、制作に関する逸話等が入ることでより興味を持つことがあり、いざ劇場でその予習と照らし合わるとより楽しくなるといったところがある。あるいはこのパターンは実際に見た人にも有効で、あるいは単純に面白かったという共感であったり、ふむふむそういうことだったのかといった補足として働く。

 

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『百年法』山田宗樹 感想:読んだ本

長い小説というのはどれぐらいのボリュームからだろう。

たとえば文庫で上下巻が分かれているものもあれば、1〜5ぐらいまで分かれているものもあれば、あるいは町田康の『告白』だったり京極夏彦の『魍魎の匣』のような、一冊で850ページだったり1000ページもある分厚い文庫から長いという人もいるかもしれないし、一般的な2〜300ページぐらいの文庫でも長いという人もいるかもしれない。

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Rの罪と優しさ、あるいはコーヒーのサイズ表記とトールラテください。

物事には大きさがある。

 

寝坊しない限りは5時半に起き7時には職場近くのPRONTOでコーヒーをちゅらちゅらと啜りながらPCをカタカタしたり本を読んだりしているのだけれども、PRONTOでひとつ厄介なのはそのサイズ、つまりはカップサイズ、ドリンクの量の呼称だ。

 

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